タッチに集中で4戦連続トップ10 長田莉子は“500万円獲り”のため上昇中「ニヤニヤしちゃう」
イチオシスト
<Sky Look up Ladies Cup 最終日◇24日◇グリッサンドゴルフクラブ(千葉県)◇6441ヤード・パー72>
「今日はパーオン率が高くて、ピンチがあまりなかったので良かったです」。今季第3戦で初優勝を挙げている23歳の“大卒ルーキー”長田莉子が7バーディ・1ボギーの「66」をマーク。トータル6アンダーの2位タイで2日間の競技を終えた。
初日こそ出入りの激しいゴルフでイーブンパー「72」の13位タイとやや出遅れたが、最終日は目の覚めるようなプレーを披露した。前半に3つのバーディを奪って順位を上げると、11番パー5と13番パー4でバーディ。14番では短いパーパットを外してこの日唯一のボギーを叩いたが、上がり2ホール連続バーディでフィニッシュし、2位タイまでリーダーボードを駆け上がった。
長田は今季からマイナビネクストヒロインゴルフツアーに参戦し、2試合目の出場となった第3戦で初優勝。その後はスポットでの参戦にとどまっていたが、第9戦以降は連続してトーナメントに出場し、いずれもトップ10以上の成績を残している。好調なプレーを支えているのは、これまで課題としていたパターの向上が大きいと言う。
「ずっとパターが課題で、3パットでスコアを崩すことが多いタイプでした。でも今は“タッチ”を一番に意識するようにして、3パットがグッと減って、スコアも安定するようになりました。コーチに『ボールのラインを打つ方向に合わせたら、あとはタッチだけを考えて』とアドバイスされて、それを実践したら距離感が合うようになったんです」
それを意識するようになってから、朝の練習では長めの距離を念入りに練習し、ラウンド中はラインをヨコから見て上り・下りを判断するなど、プレーが丁寧になったという。好スコアが続く中で意識するのはやはり優勝賞金500万円のビッグマネーがかかった最終戦「マイナビネクストヒロインゴルフツアーファイナル」だ。
「やっぱりその金額を聞くと魅力的ですし、ニヤニヤしちゃいますね。今のゴルフに手応えは感じているので、このままの練習、プレーを続けて、優勝を狙っていきたいです」。課題を克服しつつあるニューヒロインは、屈託のない笑顔で最終戦を見据えた。(文・田辺直喜)
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