ホステスVを置き土産に全英へ 佐久間朱莉が目指す新たな思い出づくり「ワクワクする」
<大東建託・いい部屋ネットレディス 事前情報◇23日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡)◇6503ヤード・パー72>
来週の海外メジャー今季最終戦「AIG女子オープン」(全英)に出場する佐久間朱莉が描くシナリオは、単純明快だ。今週はプロ2年目の2022年2月に所属契約を締結した大東建託の主催大会。感謝のホステスVを置き土産に気持ち良く渡英するため、酷暑の4日間に挑む。
「暑いです。暑いけど、頑張りたい試合がやってきました。来週の全英も見据えて、いいプレーがしたい。あまり(優勝を)意識してやりたくはないけど、やっぱりホステスという看板があるので…」
所属プロになる前から、この大会とは縁がある。埼玉平成高2年時の19年に、本戦の出場権を争うジュニアトーナメントで優勝。ツアー3試合目の出場で初めて予選を突破し、23位に入った。21年6月の最終プロテストに合格後、初めて出場したのもこの大会だった。
「アマチュアで初めて予選通過できた試合で、プロデビュー戦の試合。ホステスプロとはまた別の思いがあります。一年のなかでもワクワクする大会です」
21年は予選落ちも、22年は29位、23年は8位、そして昨年が3位と順位を上げてきた。相性も抜群のホステス大会で狙うは今季4勝目。全36試合が予定されている今季も折り返し地点だが、後半戦の初戦となる19試合目をきっちり優勝で飾りたい。
今週は2週間分の荷物を2つのスーツケースに詰め込んで福岡にやって来た。大会終了後は自宅に戻らず、最終日の27日(日)のうちに東京に移動し、翌28日(月)に羽田空港から英国に向けて出発する。全英の舞台は夏でも長袖、ダウンは必需品のリンクス。「スーツケースは夏用と冬用に分けています。携帯カイロとかも持っていきます」。猛暑の日本から冬対策を講じて、昨年に続く2度目の全英に臨む。「去年は寒くて、暑くてだったので、帰国してどっと疲れが出た。体調管理に気をつけたいです」。
海外メジャー初出場だった昨年の全英は60位。聖地セント・アンドリュースで4日間、戦い切った。今年はメルセデス・ランキング1位を快走し、日本ツアーのエースとして出場する。まずは体力勝負ともなる4日間を制し、勇躍、全英に乗り込みたい。(文・臼杵孝志)
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