8割超が無防備!あなたのWi-Fiルーターも狙われている?今すぐ確認すべきセキュリティ対策
近年、サイバー攻撃の巧妙化やIoT機器の普及により、家庭内ネットワークにおけるセキュリティリスクが注目されているのをご存じだろうか。NordVPNが実施した調査によると、約8割の人が自宅Wi-Fiの保護方法について正しく理解していないことが明らかになった。今回はその実態と、セキュリティを強化するための対策について見ていこう。

約8割が対策を理解していない?自宅Wi-Fiに潜む危険性とは

NordVPNは2024年1月1日~12月31日にかけて、全国のインターネットユーザー526人を対象に「自宅でのWi-Fi使用のセキュリティ意識」に関する調査を実施した。自宅Wi-Fiセキュリティ対策の理解について聞いたところ、82%の人が「いいえ」と回答した。IoT機器の普及により家庭内ネットワークが充実し、生活が便利になっている反面、自宅Wi-Fiの保護方法について正しく理解していないことが明らかになった。今やスマホ、スマートスピーカー、冷蔵庫、照明までもがインターネットに接続される時代。IoTの進化によって生活は格段に便利になったが、その裏で、自宅ネットワークを狙うサイバーリスクも着実に高まっている。
交通機関やカフェなどで提供されているフリーWi-Fiの危険性は広く知られてきたが、自宅のWi-Fiなら大丈夫と思い込んでいる人は多い。しかし、家庭内にあるルーターでさえ、サイバー攻撃の対象となったり、ウイルスに感染したりするリスクを抱えているのだ。家庭内にあるスマホやパソコンなどあらゆる機器の通信をつなぐルーターに悪意ある第三者が侵入した場合、「不正利用」「通信内容の監視」「中間者攻撃」「DNSハイジャック」などさまざまな被害が引き起こされる可能性が考えられる。
便利な暮らしを支えるインフラだからこそ、今あらためてセキュリティ対策の見直しが求められている。
セキュリティ保護(強化)のためにやるべき5つの対策

では、自宅Wi-Fiを守るために私たちは何から始めるべきなのだろうか。NordVPN最高技術責任者マリユス・ブリエディスは以下の5つの対策を挙げている。
まず第一に重要なのは、「自分も狙われる可能性がある」という意識を持つこと。一般家庭のルーターこそ、ハッカーにとって「最も狙いやすく価値のある標的」になるという現実を理解したうえで、基本的な対策を講じることが必要だという。
次に、ルーター選びの際に「使いやすさ」と「セキュリティ性能」を両立させること。複雑で使いにくい設計のものは、セキュリティ対策が放置されやすいため、日常的に管理しやすい設計が求められる。
3つ目は「プロバイダ任せにしない」姿勢。提供されたルーターをそのまま使うのではなく、初期パスワードの変更やリモート管理機能の無効化など、自らの手で安全性を確保する意識が必要だ。
さらに4つ目は暗号化方式についての見直し。古いWEPや暗号なしのWi-Fiは脆弱であるため、最新の暗号化技術「WPA3」に対応したルーターを選ぶことが推奨される。
そして最後は、通信自体を暗号化する「VPNの活用」である。VPNを利用することで、第三者による盗聴や不正アクセスのリスクを大幅に低減し、より安全にインターネットを利用することができるという。
便利さとともに暮らしに浸透してきたデジタル技術だからこそ、自分と家族を守るセキュリティ対策を今日から見直してみてはいかがだろうか。
出典:【NordVPN】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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