新鋭Keishi Kondo監督のアートハウスJホラー「NEW RELIGION」、予告編と海外コメント公開
娘を亡くしたコールガールが《背骨》の写真を撮らせてほしいと望む奇妙な男と出会ったことで、現実が侵食され、社会の崩壊が始まる──。新鋭Keishi Kondo監督が長編映画監督デビュー作として、瀬戸かほ(「クレマチスの窓辺」「この日々が凪いだら」)を主演に迎えて放つアートハウスJホラー「NEW RELIGION」が、7月18日(金)よりシネマート新宿ほか全国で順次公開。ポスタービジュアル(アートディレクターの石井勇一が制作)、予告編、海外映画人のコメントが到着した。
イギリスのフライトフェストで初上映されたのち、20以上の国際映画祭に招待された本作。監督のセルフプロデュースながらフランスのセールスエージェント・REEL SUSPECTSと契約し、カンヌ映画祭〈Marché du Film〉に出品され、アメリカ、イギリス、フランス、ポルトガル、ドイツなど世界中に配給された。大手批評メディアのCOLLIDERは、“過去5年で最も怖いホラー映画”の4位に本作を選んでいる。
〈コメント〉
アーロン・ムーアヘッド(映画監督『デアデビル:ボーン・アゲイン』『ロキ』「アルカディア」)
「NEW RELIGION」は、見ているだけでオカルトの儀式に参加したような気分になる。純粋な恐怖と絶望が織り成す、美しく、呪われた、邪悪な映画だ。
私はこの映画の全貌をすべて掴んだわけではない。しかし、その催眠術のような技術的完成度と不穏なボディホラーの世界は私の心を蝕み飽きさせることはない。
マギー・リー(Variety アジア映画チーフ評論家)
超クールなプロダクション・デザインと不気味なほど魅惑的なサウンドスケープ。
黒沢清監督の名作「回路」や「キュア」、デヴィッド・クローネンバーグ監督の実存的ボディ・ホラーのようなゾクゾクするような心理描写を蘇らせたこの作品は、人間の孤独とデジタル化された世界がもたらす感情麻痺の影響について、カフカのようなヴィジョンを描き出している。
ジョナサン・フランク(脚本家「FALL/フォール」)
恐ろしくて胸が張り裂けそうな悪夢だ。
大胆な色彩、はっきりしたイメージ、そして耳障りな音から一瞬にして完全な沈黙に至るインダストリアルサウンドデザインは、耐えがたい恐怖に包まれている。そして、瀬戸かほの繊細で痛々しい演技がこの映画の根底に拷問のような悲しみを与えた。Kondoはシュールで、メランコリックで、心理的な“ヘッドファック”映画を作り上げたのだ。この映画はあなたの心を乱し、あなたの心を壊す。
Keishi Kondo(監督・脚本・編集・プロデューサー)
数えきれない国々を旅してきた私の初長編映画がついに日本でその旅の終わりを迎えます。この映画を完結に導くことができて、嬉しい気持ちでいっぱいです。ここまで私や映画を支えてくださったスタッフやキャスト、今回の公開に向けてご協力いただいた全ての方々に深い感謝を。そしてこの映画が観客の皆様と出会えるよう願っています。
瀬戸かほ(主演)
オファーをいただいた時から上映に至るまで、この作品は私にとって初めてづくしでした。母親役、ホラー、約3ヶ月間かけて丁寧に行われた撮影、現実と撮影が混ざっていくような不思議な感覚、完成した本作の圧倒的な音と鮮烈な色味、国際映画祭での登壇など、あげたらキリがないくらい、初めてをたくさん与えてくれたとても大切な作品です。今回の上映を機に、本作が誰かのもとへ届くことを願っています。
Story
娘を事故で失い、現在はコールガールとして働く雅(瀬戸かほ)。ある日、「背骨の写真を撮らせてほしい」と言う奇妙な客の岡(岡諭史)と出会う。望まれるがままに撮らせるうち、雅は娘の霊を感じ始める。そして最後に残ったのは、眼球の撮影だった。彼女の選択は、社会の崩壊へ繋がっていく──。
「NEW RELIGION」
出演:瀬戸かほ、岡諭史、西園寺流星群、沼波大樹、ナカムラルビイ、水田黒恵、永田祐己、HANA、脇田敏博、浅井信好、堀佑太朗
監督・脚本・編集・プロデューサー:KEISHI KONDO
音楽:ZEZE WAKAMATSU、ABUL MOGARD、松本昭彦、MIIMM
撮影:三品鐘 照明:長岡滋 録音:桐山元秀 助監督:松田暁峰
ラインプロデューサー:安達雄樹 整音:澤田弘基 VFX:守屋雄介
カラリスト:MITYA KUZNETSOV
メインビジュアル:石井勇一
制作・配給:SHM FILMS 海外配給:REEL SUSPECTS
DCP/CINEMASCOPE/カラー/100分
©SHM FILMS
公式サイト:https://the-newreligion.com
記事提供元:キネマ旬報WEB
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