「奇跡」の連続バーディ締め ルーキー六車日那乃がデビュー戦で予選通過
<Sky RKBレディスクラシック 2日目◇17日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6489ヤード・パー72>
レギュラー初参戦のルーキーが予選通過ラインに滑り込んだ。六車日那乃が上がり2連続バーディで「71」をマーク。トータル1アンダー・46位タイで決勝進出を決めた。
初日は「72」で56位。浮上を図った2日目は、インコースの前半で2オーバーを喫した。後半の1番、5番でバーディを奪うも、6番でボギー。カットラインとは2打のビハインドで残り2ホールに入った。
「落ちてもしょうがないな…という感じでした。でも、可能性がある限り頑張ろうと。最後のバーディは奇跡でした」。8番は3メートルを決めてバーディ。最終9番は残り177ヤードから、PWでタップインの距離につけるスーパーショットを披露した。いつもと変わらぬおっとりとした口調で、声を弾ませた。
開幕の2週間ほど前に急きょ、推薦出場が決まった。アマチュア時代は父やハウスキャディ、コーチがキャディを務めており、今回もハウスキャディに依頼する予定だった。そんなとき、六車に朗報が。元賞金王のキム・キョンテ(韓国)や中島啓太、上田桃子らとタッグを組んできた“プロキャディ”の島中大輔氏に担いでもらうことが決まった。
「自分の真面目になりすぎちゃうところとかを把握していただけて、それに対してアドバイスをくださったり。『もっとこうしたらゴルフがシンプルにできるよ、楽しくできるよ』って。すごく勉強になっています」。トップ選手の勝利を支えてきた影の立役者からも、多くの技を吸収している。
5度目の挑戦となった昨年のプロテストで涙の合格。QTランクは66位に終わり、下部ステップ・アップ・ツアーが主戦場となっている。出場優先順位を見直すリシャッフルまでは、今大会を含めて残り6試合。推薦出場が決まっているのが、今大会と2週間後の「リゾートトラストレディス」のみ。限られたチャンスで確実にポイントを獲得する必要がある。
「きょうの感覚を崩さない程度に練習して、あしたも思い切りプレーしたい。初日の最初のティショットは、緊張しすぎて目をつぶりたくなるくらいでした。目をしっかり見開いて頑張ります(笑)」。裏街道で存在感を発揮したい。(文・笠井あかり)
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