ショートショート フィルムフェスティバルのオンライン会場でカンヌ映画祭特集を実施
ショートフィルム専門のオンラインシアター〈ブリリア ショートショートシアター オンライン〉(BSSTO)は、現在開催されている国際短編映画祭〈ショートショート フィルムフェスティバル 2025〉のオンラインサテライト会場での第1弾企画として5月に、カンヌ映画祭が認めた短編を揃えた〈カンヌ映画祭特集〉を実施する。
ラインナップは「沈黙を破った男」(2024年カンヌ映画祭パルムドール受賞/クロアチア、フランス、ブルガリア、スロベニア)、「最終フェリーに乗って」(2020年シネフォンダシオン受賞/アメリカ、香港)、「蜂と紅茶」(2024年カンヌ映画祭ノミネート/アメリカ)、「宇宙の彼方」(2021年カンヌ映画祭ノミネート/ブラジル、フランス)の4本で、5月7日より一週間ずつ配信する。

「沈黙を破った男」は1993年、ベオグラード発の旅客列車がボスニア・ヘルツェゴビナで武装した男たちに停められたことで起きる緊迫の一部始終を描写。「最終フェリーに乗って」は、殺し屋稼業を退いて老母と小島に暮らす男を主人公にした、美しくシュールな因果応報の物語。「蜂と紅茶」はスズメバチに喉を刺されてしまう男の恋物語で、「ソプラノズ ニューアークに舞い降りたマフィアたち」のマイケル・ガンドルフィーニ主演。「宇宙の彼方」は、有人ロケットの打ち上げ計画が進むブラジル北部を舞台に、壮大な秘密を抱えた清掃員女性を描く。
なお6月には、第2弾企画としてジョージアのショートフィルム特集を行う。
一方でリアル会場の映画祭では、ショートフィルム文化の普及に貢献した作品・人物を対象とする〈話題賞〉に、4人組ロックバンド・クリープハイプのアルバム『こんなところに居たのかやっと見つけたよ』に収録された短編映画「変な声」が選ばれた。5月28日に、TAKANAWA GATEWAY CITYでの映画祭オープニングセレモニーで授与される。
同作はバンドのフロントマンである尾崎世界観が、レコーディングスタジオでの会話劇として構想。バンドの楽曲『青梅』のMVならびに映画「ベイビーわるきゅーれ」で知られる阪元裕吾が監督を務め、池松壮亮、森七菜、森優作、クリープハイプが出演している。

記事提供元:キネマ旬報WEB
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