【無料配信】「南極観測船“しらせ”に乗せてもらいました!」取材Dが語る感動秘話も!
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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7月21日(日)に放送した、テレビ東京開局60周年特別企画「日本⇔南極35000㎞!南極観測船“しらせ”に乗せてもらいました!」を、「ネットもテレ東」で無料配信中!
【動画】壮大な景色!「南極観測船“しらせ”に乗せてもらいました!」
「巨大船に乗せてもらいました」シリーズの第5弾で、海上自衛隊員とともに「しらせ」に乗船し、第65次南極観測隊の任務にも密着。5カ月に及ぶ取材を体験した水野潤ディレクターが、その舞台裏をざっくばらんに語るインタビューの後編をお届け!
前編のこぼれ話や長期取材だったからこその本音(?)も明かします。
▲水野潤ディレクター
――去年11月に横須賀港(神奈川・横須賀市)を離れ、5カ月にも及ぶ長期取材となりました。最も苦労した点は?
「シリーズ第3弾で密着した超巨大コンテナ船(2020年6月21日放送)の取材でもそうでしたが、毎日同じ人たちと顔を合わせることですね(笑)。誰が苦手とかそういうことではなく、全長138m、全幅28mの艦内以外どこにも行きようがないので、そこは少しストレスを感じました」
――例えば、会社の同じフロアで、ずっと同じ人と顔を合わせているような?
「会社員の皆さんは、通勤時間もありますし、帰りにお酒を飲むこともできますよね。息抜きの時間や違うコミュニティーがありますが、『しらせ』に乗ってしまうと、世界が艦内だけになってしまうので、食堂に行ってもお風呂に行っても甲板を散歩していても、常に誰かしら知っている人に会うわけで……(笑)。きっと海自隊員の皆さんは、そうしたメンタル面も訓練されているのでしょうね」
――番組でも紹介していましたが、水野さんのプライベート空間は、2段ベッドの寝るスペースだけ?
「2人部屋なのでそうなります。海自隊員の皆さんは12人で1部屋(※部屋により人数は異なる)なので、そのスペースはとても大切にしていて、それぞれ思い思いのものを持ち込んでいました。私も自分の枕と、肩が凝るのでマッサージクッションを持参して、快適な空間作りを心掛けました」
▲水野Dの部屋――他に、「これは大変だな」と感じた点はありますか?
「例えば、見回りをする時は、“ジュンケン(巡検)”などアナウンスが入りますが、最初は“一体何を言っているんだろう?”と。自衛隊独特の用語が聞き取れないし、意味も分からないしで戸惑いました」
――乗船している隊員の皆さんには、休日があるのでしょうか。
「公務員なので、交代で休みを取っているようでした。でも非番の日も、皆さん甲板を走って体力作りをしていましたし、唯一のトレーニングルームも、常に混んでいました。さすがですよね」
――水野さんも、艦内で体力作りをしていましたか?
「走りはしませんでしたが、普通に取材するだけで1日1万歩は歩いていました。艦内は階段の昇降も多いので、それだけでもいいトレーニングになりました」
――番組では、「しらせ」が荒波にもまれる様子も映し出されました。4回目の南極渡航となる齋藤一城艦長によれば、「前回は、最大30度まで船が傾いた」とのことでしたが、水野さんは平気でしたか?
「今回は最大15度で、艦長がうまくコース取りをしてくださったことで大きな揺れを回避できました。私は船酔いすることもありませんでしたが、中には酔い止めを飲んでいる方もいましたね」
――撮影はどのような形で?
「艦上は揺れますから、どちらかの手はなるべく空けるようにして、普通のムービーカメラを片手で回して取材していました。壊れても修理に出せないので、大きいムービーカメラと小さめのカメラは、予備を含めて2台ずつ、GoProを5台持って乗り込みました。
荷物がとにかく多かったですね。自力で持ち込んだ大きなリュック以外、段ボール5箱と機材のプラスチックケースを5箱持って行きました。一度出航したら最後、買い物もできないので」
――ご苦労があったとはいえ、うれしいことも。寄港地であるオーストラリアのフリマントル港では、国旗を振って出迎えてくれる日本人の姿がありました。
「あれはうれしかったですね。太鼓を叩いてくれている方もいて、“あー日本人だな”と。隊員の皆さんも喜んでいました」
――途中、第2弾(2019年6月9日放送)で密着した巨大自動車船「ベルーガエース」と遭遇する場面も! シリーズファンにはたまらない一幕でした。
「艦長に、以前取材した船であることを伝えたら、無線で連絡を取っていただけたんですよ。お互いに航海の無事を祈って…。シリーズをご覧になっている皆さんには、喜んでいただけたと思います」
――艦内では、赤道祭や年越しなど、さまざまなイベントも…。貴重なシーンですよね。
「そうですね。節目ごとにいくつかのイベントがあって。先ほども言ったように、艦内では毎日同じ面々と過ごしますから。たまに刺激があることをして、それがまた、仕事の張り合いにつながるのかなと思います」
――最後に、水野さんが今後密着したい巨大船はありますか?
「南極に行っちゃいましたからね、個人的には宇宙でしょうか(笑)。いや、それは冗談として、初心に返るのか……まだどうなるかわかりませんが、これからも巨大船の知られざる裏側や乗組員の皆さんの奮闘をお伝えしていきたいと思います。『巨大船に乗せてもらいました』シリーズの応援、どうぞよろしくお願いします」
そして、9月8日(日)午後4時から「南極観測隊に完全密着2024(仮)」を放送。
こちらもぜひご覧ください(※一部地域を除く)。
(取材・文/橋本達典)
【動画】壮大な景色!「南極観測船“しらせ”に乗せてもらいました!」
「巨大船に乗せてもらいました」シリーズの第5弾で、海上自衛隊員とともに「しらせ」に乗船し、第65次南極観測隊の任務にも密着。5カ月に及ぶ取材を体験した水野潤ディレクターが、その舞台裏をざっくばらんに語るインタビューの後編をお届け!
前編のこぼれ話や長期取材だったからこその本音(?)も明かします。
▲水野潤ディレクター
シリーズファンにはたまらない出来事も!
――去年11月に横須賀港(神奈川・横須賀市)を離れ、5カ月にも及ぶ長期取材となりました。最も苦労した点は?
「シリーズ第3弾で密着した超巨大コンテナ船(2020年6月21日放送)の取材でもそうでしたが、毎日同じ人たちと顔を合わせることですね(笑)。誰が苦手とかそういうことではなく、全長138m、全幅28mの艦内以外どこにも行きようがないので、そこは少しストレスを感じました」
――例えば、会社の同じフロアで、ずっと同じ人と顔を合わせているような?
「会社員の皆さんは、通勤時間もありますし、帰りにお酒を飲むこともできますよね。息抜きの時間や違うコミュニティーがありますが、『しらせ』に乗ってしまうと、世界が艦内だけになってしまうので、食堂に行ってもお風呂に行っても甲板を散歩していても、常に誰かしら知っている人に会うわけで……(笑)。きっと海自隊員の皆さんは、そうしたメンタル面も訓練されているのでしょうね」
――番組でも紹介していましたが、水野さんのプライベート空間は、2段ベッドの寝るスペースだけ?
「2人部屋なのでそうなります。海自隊員の皆さんは12人で1部屋(※部屋により人数は異なる)なので、そのスペースはとても大切にしていて、それぞれ思い思いのものを持ち込んでいました。私も自分の枕と、肩が凝るのでマッサージクッションを持参して、快適な空間作りを心掛けました」
▲水野Dの部屋――他に、「これは大変だな」と感じた点はありますか?
「例えば、見回りをする時は、“ジュンケン(巡検)”などアナウンスが入りますが、最初は“一体何を言っているんだろう?”と。自衛隊独特の用語が聞き取れないし、意味も分からないしで戸惑いました」
――乗船している隊員の皆さんには、休日があるのでしょうか。
「公務員なので、交代で休みを取っているようでした。でも非番の日も、皆さん甲板を走って体力作りをしていましたし、唯一のトレーニングルームも、常に混んでいました。さすがですよね」
――水野さんも、艦内で体力作りをしていましたか?
「走りはしませんでしたが、普通に取材するだけで1日1万歩は歩いていました。艦内は階段の昇降も多いので、それだけでもいいトレーニングになりました」
――番組では、「しらせ」が荒波にもまれる様子も映し出されました。4回目の南極渡航となる齋藤一城艦長によれば、「前回は、最大30度まで船が傾いた」とのことでしたが、水野さんは平気でしたか?
「今回は最大15度で、艦長がうまくコース取りをしてくださったことで大きな揺れを回避できました。私は船酔いすることもありませんでしたが、中には酔い止めを飲んでいる方もいましたね」
――撮影はどのような形で?
「艦上は揺れますから、どちらかの手はなるべく空けるようにして、普通のムービーカメラを片手で回して取材していました。壊れても修理に出せないので、大きいムービーカメラと小さめのカメラは、予備を含めて2台ずつ、GoProを5台持って乗り込みました。
荷物がとにかく多かったですね。自力で持ち込んだ大きなリュック以外、段ボール5箱と機材のプラスチックケースを5箱持って行きました。一度出航したら最後、買い物もできないので」
――ご苦労があったとはいえ、うれしいことも。寄港地であるオーストラリアのフリマントル港では、国旗を振って出迎えてくれる日本人の姿がありました。
「あれはうれしかったですね。太鼓を叩いてくれている方もいて、“あー日本人だな”と。隊員の皆さんも喜んでいました」
――途中、第2弾(2019年6月9日放送)で密着した巨大自動車船「ベルーガエース」と遭遇する場面も! シリーズファンにはたまらない一幕でした。
「艦長に、以前取材した船であることを伝えたら、無線で連絡を取っていただけたんですよ。お互いに航海の無事を祈って…。シリーズをご覧になっている皆さんには、喜んでいただけたと思います」
――艦内では、赤道祭や年越しなど、さまざまなイベントも…。貴重なシーンですよね。
「そうですね。節目ごとにいくつかのイベントがあって。先ほども言ったように、艦内では毎日同じ面々と過ごしますから。たまに刺激があることをして、それがまた、仕事の張り合いにつながるのかなと思います」
――最後に、水野さんが今後密着したい巨大船はありますか?
「南極に行っちゃいましたからね、個人的には宇宙でしょうか(笑)。いや、それは冗談として、初心に返るのか……まだどうなるかわかりませんが、これからも巨大船の知られざる裏側や乗組員の皆さんの奮闘をお伝えしていきたいと思います。『巨大船に乗せてもらいました』シリーズの応援、どうぞよろしくお願いします」
そして、9月8日(日)午後4時から「南極観測隊に完全密着2024(仮)」を放送。
こちらもぜひご覧ください(※一部地域を除く)。
(取材・文/橋本達典)
記事提供元:テレ東プラス
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