「上司=男性」が当たり前!? 女性総理誕生でも変わらぬ職場イメージ【Job総研調査】
イチオシスト
2025年10月、日本初の女性総理大臣が誕生した。近年は次世代の女性リーダー育成や女性活躍推進を掲げる企業も増えている。Job総研は「2025年 上司に関する意識調査」を実施し、上司と聞いて思い浮かぶ性別や、性別による組織への影響などを明らかにした。

上司と聞いて最初に思い浮かぶのは「男性」約7割

Job総研は、2025年10月22日~27日、現在就業中でJobQ Townに登録している20代~50代の男女385人に「上司に関する調査」を実施。
まず上司と聞いて最初に思い浮かぶ性別を尋ねると、「男性」と回答したのが69.6%で圧倒的多数、「性別を気にしなかった」が25.2%、「女性」は5.2%にとどまる。男性の回答では76.3%が「男性」、女性の回答では55.5%が「男性」と答えており、まだまだ「上司=男性」のイメージが強いよう。ただし、看護師や保育士など、専門職に就く場合は職種によって印象が異なる可能性もある。

続いて普段上司の性別を意識することがあるかを尋ねると、「よく意識する」5.2%、「意識する」10.1%、「どちらかといえば意識する」26.5%となり、約4割が上司の性別を意識していることが明らかになった。男女別で見ると、男性・女性とも約4割が上司の性別を意識しており、女性の割合のほうが若干高い傾向にあった。
上司の性別によって組織は「変わると思う」約7割

上司の性別によって組織は変わると思うかを尋ねると、「とても変わると思う」12.7%、「変わると思う」27.5%、「どちらかといえば変わると思う」31.7%で、約7割が性別によって組織環境に影響があると考えているとみられる。

また、どのような点が変わると思うのかを尋ねると、全体では「コミュニケーションの丁寧さ」37.2%、「感情の出し方」32.9%、「発言のしやすさ」32.5%という結果に。男性からはこれらのほかに「職場の心理的安全性」「部下との距離感」が挙げられ、女性からも「仕事のやり方・方針」「部下との距離感」が挙げられた。
男性からは「男性はフィードバックや指示が具体的。鈍い人も多いが、仕事を進める能力が高いと思う」「女性は過剰なマネジメントである意味お節介で、感情的な人が多かった」などの意見が寄せられた。女性からは「女性の上司はなんとなく怖いと思ってしまう。自分は女性だが、男性の上司のほうが仕事しやすい」「男性上司だと体調不良やプライベートを伝えづらく、無理をして職場に長居している」などの意見があり、上司の性別は職場の雰囲気や働きやすさに関係していることがうかがえる。ただし、回答者のこれまでの歩んできたキャリアの背景や価値観、それぞれが抱えるバイアスなども影響していると考えられる。
職場環境では、上司の能力やスキルだけでなく心理的安全性やコミュニケーションの在り方も重視されており、双方にストレスのない円滑なコミュニケーションが求められている。
出典:【Job総研(パーソルキャリア)】
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記事提供元:スマホライフPLUS
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