カラフルヘアーがトレードマークに? プロテスト合格のため佐田山鈴樺がネクヒロに出てよかったと感じたこと「カメラに…」
イチオシスト
<Dormy Ladies Cup 事前情報◇10日◇上野原カントリークラブ(山梨県)◇6190ヤード・パー72>
11日に開催されているマイナビネクストヒロインツアー(以下、ネクヒロ)今季第16戦には、先週7日までJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)で行われた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストに合格した選手が4人出場する。そのひとりが、7度目の挑戦で悲願成就となった25歳の佐田山鈴樺(さだやま・すずか)だ。
実感については「ないんです」。それもそのはず。合格翌日の8日にJLPGA入会式に出席すると、その後はテスト会場があり、かつ地元でもある岡山県から車で8時間以上かけ、山梨に移動してきた“ドタバタぶり”。それでも「自分以上に周りの人たちがよろこんでくれて、自分が置いていかれてる感じもしました。うれしいですね」とニッコリ。幸せな気分に満たされている。
トータル1アンダー・15位タイだったプロテストは「4日間ずっとヒヤヒヤしていました」と振り返る。圏内でスタートした最終日は、いきなり1番でボギー、15番ではダブルボギーを叩く展開だったが、なんとか圏内のままゴールテープを切った。「必死でした。絶妙なパーパットとか『何でもいいから入って!』っていう気持ちで打ってました」。今では笑い話になるが、その時は極限状態でプレーしていたことも伝わってくる。
今週出場するネクヒロには“25歳以下”という出場規定が設けられている。つまり佐田山にとっては、もともと今年がラストイヤーだったが、最高の形で卒業できることが決まった。「(ネクヒロは)年間試合数が多いから、それが無くなると試合が減るな…って思っていました。来年も試合があってよかったです」。11月25日からは、来年のレギュラーツアー出場権をかけたQTの1次が行われる。ルーキーは、翌年の下部ツアー出場権は確保されているが、やはり最高峰の舞台での活躍を狙っていく。
このネクヒロでは、プロテスト突破、そしてプロとして活躍するため、こんなポイントを養うことができたという。「配信があったり、カメラ慣れできたのは大きいです」。ネクヒロ初出場の時は、そのカメラの存在に緊張し、距離計測器の手が震え、なかなか測定できなかったことも思い出す。「いまはカメラがいても何も思いません!」。JLPGAツアーでは、さらに多くのファインダーが自分を向くことにもなるが、その前でも平常心でプレーできそうだ。
これまで主戦場としてきたツアーも、この試合も含め残り2試合となった。「優勝したいですね。しっかり心の底から楽しみたい」。残りわずかとなった期間も変わらず全力を尽くす。「テストに受かって、QTとか新人戦とか、一気に予定も増えました」。ここからはさらに“充実した日々”も待ち構えている。
ちなみにトレードマークの金髪は、今後も継続するつもりだという。ただ、「よく周りから金髪を探せば鈴樺が居ると言われくらいなんですが、これは色落ちした金髪で本当は色が入っていたんです。来年はいろいろな色を入れるかもしれません」とも予告。プロは目立ってなんぼ。そのスタイル、そして成績で周囲の目を惹くツアープロになってくれるはずだ。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
