2勝目を経て戻ってきた“思い出の宮城” 安田祐香は初のディフェンディング大会に「ワクワクしてます」
<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前情報◇25日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6590ヤード・パー72>
昨年、悪天候の影響で27ホールに短縮された宮城決戦を制し、ツアー初優勝を飾った安田祐香。あれから1年…プロアマが行われたきょうも雨雲に覆われた利府ゴルフ倶楽部で、当時の記憶を振り返った。
思い出の地に再び足を踏み入れると、「インコースは結構思い出してプレーしてましたね。ここでバーディを取ったなとか。最後の終盤4ホールくらいは中断もあって、すごく寒かったな」と、初優勝の場面が自然とよみがえる。今季は「富士フイルム・スタジオアリス」で2勝目を挙げ、さらに成長した姿で宮城に戻ってきた。「2勝目を挙げたときは自信を持ってプレーできましたし、混戦の中で勝ち切れたのは、さらに自信につながりました」と振り返る。
練習ラウンドを重ね、昨年とコースセッティングの違いも感じている。「すごく硬い。そこは去年と違うかな」。多くの選手が口を揃えるグリーンのコンパクション。止まらないグリーンに「2桁いけば優勝争いかなと思います」と、想定する優勝スコアも低めに見積もった。
2勝目以降は予選落ちも経験し、6月の「ニチレイレディス」からトップ10入りがない。ただ「(状態は)悪くはないですけど、良くもない。最近は噛み合わないことが多いですけど、ゴルフ自体はいい方かなと思います」と、現状を楽観的に受け止める。
開幕2日前の水曜日には『宮城県立こども病院』を慰問。2004年から続く社会貢献活動の一環で、安田も子どもたちから大きな力をもらった。「みんなかわいくて。私がいたところはすごく小さな子供だったんですけど、かわいかったです」と笑みを浮かべる。
初めてディフェンディングチャンピオンとして迎える今大会。「ワクワクしてます。緊張は少しあるんですけど、いいプレーができたらいいなという感じです」と、気持ちは自然と高まってくる。「牛タンを食べたい」と仙台名物にも舌鼓を打つつもり。リラックスした表情を見せつつ、思い出の地で再び花を咲かせたい。(文・齊藤啓介)
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