『レーザー距離計』と『GPSウォッチ』どっちが自分に合うの？ 最新モデルを実際に使ってみてわかったこと

ラウンドにおいてコースの情報が得られる『レーザー距離計』と『GPSウォッチ』は、それぞれの特性を踏まえた上で、自分に合ったモノを選ぶことが大切。そう話すのは、ラウンドに強くなる実戦的なレッスンを得意とする、ティーチングプロの北野正之だ。

「距離計測器を選ぶときは、自分にとって必要な情報が何か考えてみてください。ショット時にピンや木、バンカーなどのハザードまでの細かな距離の情報を知りたいのであれば『レーザー距離計』がシンプルで使いやすいでしょう。最新モデルは計測スピードがとても速く、持ち運びやすいモノが増えていますので、古い機種からの買い替えもアリです。距離だけでなく、コースマップやグリーンの傾斜といった情報が欲しいなら『GPSウォッチ』を使うと良いでしょう。腕に付けたままプレーできるので、気軽に持ち運びたい人にもおすすめです」

最新モデルの中には『レーザー距離計』にGPS機能が搭載されたモノや『GPSウォッチ』と連動できるものもある。自分に合った距離計測器を使えれば、スコアが安定すること間違いなしだ。

今回は『レーザー距離計』と『GPSウォッチ』、それぞれ最新モデル4機種を実際にコースで使用して評価。『レーザー距離計』の具体的な評価項目は、レンズの見やすさ、機能性の高さ、計測のしやすさ、携帯性の高さ、コストパフォーマンスの5点。『GPSウォッチ』の評価項目は、液晶の見やすさ、使い勝手の良さ、機能性の高さ、付け心地、コストパフォーマンスの5点。結果はS＋、S、A＋、Aの4段階から評価し、ベストバイを決めた。

S＋評価でベストバイに選ばれた『レーザー距離計』は？

■R2G『メイトハイブリッド』
程良いサイズのボディで持ち運びやすく、「メイトモード（3点計測）」など、さまざまな機能が搭載されたレーザー距離計。スマホと連携することで側面のディスプレイにコースマップなどの情報を表示することができる。計測スピードもトップクラスで、性能的に隙がない。

こちらの2種もS＋評価だった。

■ニコン『クールショット プロⅢ スタビライズ』
ボタンを押した瞬間に距離が表示される圧倒的な計測スピードが魅力。レンズも明るくクリアで見やすく、独自の手ブレ補正機能が強力で、遠くのピンでもしっかり照準が合わせられる。やや大きめだが、手にしっかりフィットする形状で持ちやすいことも特徴。

■ショットナビ『ボイスレーザーGR Leo PR』
ハイエンド機とは思えない小型軽量ボディで、付属のケースもシンプルな作りで使いやすい。グリーン上の正確な距離が測れる「パッティングモード」や「3点計測」など、状況に応じてさまざまな計測モードを使い分けることができる。

S評価は1種。

■ガーミン『アプローチ Z30』
計測スピードや見やすさなど、基本スペックの高いレーザー距離計だが、GPSウォッチと連動させることで真価が発揮される。レーザーで計測した距離がウォッチのコースマップに反映され、同時にピン位置の補正やエッジまでの距離が表示されるなど、今までにない便利さがある。

S＋評価でベストバイに選ばれた『GPSウォッチ』は？

■ボイスキャディ『T11PRO』
液晶が圧倒的に見やすく、日差しが強い中でもしっかりコースマップを確認できる。コース内のさまざまな距離やグリーン上の傾斜など、得られる情報量も多い。タッチパネルの反応も良好で、サクサクとストレスなく操作できることもポイント。

こちらの2種もS＋評価だった。

■ガーミン『アプローチ S50』
小型かつ軽量で、ギュッと締められるナイロン性のベルトを採用したことで、心地良く手首にフィットする。コースレイアウトや距離、グリーンなど、さまざまな情報が得られるだけでなく、心拍数の計測など、健康管理にも活用することができる。

■ファーウェイ『ファーウェイウォッチ GT 5 Pro』
ゴルフに限らず、さまざまなシーンで活用できるスマートウォッチ。画面の見やすさ、操作性などもハイレベルで、スムーズに必要な情報を得ることができる。機能面が充実しつつも、価格が低めに抑えられていることも嬉しい。

S評価は1種。

■ショットナビ『クレストⅡ タッチ』
スポーティな独自のデザインを採用した『GPSウォッチ』で、左サイドに3つのボタンを搭載するなど、操作性の良さがある。また、距離やグリーンの傾斜など、得られる情報量も多い。全世界で約6万のコースに対応していることも魅力。

【解説】
北野正之
きたの・まさゆき／1966年生まれ。スイング理論だけでなく、メンタルの仕組みやマネジメント術など、多彩な知識でアマチュアゴルファーを上達に導く。ラウンドに強くなる実戦的なレッスンが得意。

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