破格の特別賞金1600万円は誰の手に!? 石川遼「イーグルしかない」、河本力は“2冠”狙う
<リシャール・ミル チャリティトーナメント 3日目◇2日◇能登カントリークラブ(石川県)◇7142ヤード・パー72>
優勝賞金2000万円をかけた戦いもいよいよ大詰めだが、今大会にはもう一つ、注目の争いがある。18番パー5(558ヤード)には「ツアーホール賞」が設けられており、その特別賞金は破格の1600万円。4日間でこのホールのスコアがもっとも良かった選手(複数均等割)に贈られる。
この“特別ボーナス”をめぐる争いは大混戦となっている。予選ラウンドでイーグルとバーディを奪った長野泰雅が一歩リードしていたが、3日目はパーにとどまり足踏み。その結果、長野、石川遼、河本力、池村寛世ら7人が首位に並ぶ展開となった。
本戦でトータル19アンダー・単独首位に立つ河本は、「イーグル、獲りますよ」と鼻息は荒い。この日も2オン狙いで攻めてグリーンをオーバーするも、しっかりバーディで締めた。最終日は“2冠”を達成し、合計3600万円の高額賞金を持ち帰るつもりだ。
3日間連続でバーディを記録している石川も「(最終日は)イーグルしかないでしょ」ときっぱり。「もともと(2オンで)イーグルを狙っているホール。それでどうなるかですかね」と、普段通りのマネジメントで攻める構え。
一方、池村は冷静だ。「初日にイーグルを獲った人、きのうイーグルを獲った人の動向はちゃんと確認しています。3日目も長野泰雅のスコアを見て、3アンダーならチャンスあると思っていました」。この日は5メートルのバーディパットを沈めた。
ただ、「『イーグルをとってやろう』という気持ちはあまりない」という。「目標は(バーディでの)4アンダー。誰かがイーグルを獲って5アンダーになったら、それは仕方がない。均等割でもいいので、まずは4アンダーにしたい」と目標を明確にしている。
他の大会でも特定ホールに特別賞が設けられることはあるが、今回のように高額賞金がかかるケースは異例。大会初日のスタート前に金額が発表されると、選手たちの18番に対する目の色が変わった。積極的な攻めによってバーディやイーグルが出れば、ギャラリーも大いに盛り上がる。18番ホールでは優勝争いとともに、「ツアーホール賞」の行方にも注目したい。(文・小高拓)
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