日本で一番売れた電気自動車・BYDの新作「シーライオン7」は、ゴルファー好みの“サイズ感”で勝負!
昨年、日本で一番売れた電気自動車がBYD。コンパクトからスポーツセダンまで続々と投入してその手を緩めることはないだけに、国産メーカー、そして既存の輸入車ブランドもうかうかしていられない。シールで完成度の高さと驚愕の価格で話題をさらいつつ、次に放ってきたのがSUVだ。こちらも見どころ十分で、BYDらしい電気自動車は「ゴルファーにいいかも」に仕上がっていた。
「シーライオン7」は日本向け第4弾となるSUV
スポーティなクーペセダンであるシールで大いにその実力を見せつけたBYD。バッテリーメーカーがルーツだけに、驚愕プライスも話題になった。間髪入れず、シールに続いたのがSUVのシーライオン7だ。ちなみに海洋動物シリーズでもあって、シーライオンとはアシカのこととなる。
ベースとなったのはシールで、サイズ的にはトヨタのハリアーぐらいだろうか。つまり日本人好み、そして日本の道路事情にもマッチしたサイズと言っていい。また見た目についてもデザイン的な質感は高く、昨今のBYDらしいスタイルに仕上がっている。500万円という価格と高い完成度には目を見張るものがある。
電気自動車のインテリアというと、とかく未来感を全面に出しがち。ワクワクはするかもしれないが、じっくりと長く付き合っていきたいとなると飽きがこないか心配になったりもする。その点について心配は無用。この価格にしてナッパレザーの本革シートを装備するなど、シール同様に質感は高く、目の肥えたベテランドライバーも満足できるだろう。
もちろん先進装備も豊富に採用していて、エアコンや各部の調整など細かい設定についてはセンターのモニターで操作するし、そもそもモニター自体が縦横に回転するのも面白い。インフォテイメントも充実していて、ドライブ中いろいろと楽しめるのだが、カラオケアプリも付いているのはなんとも中国らしいところだ。また今後のモデルについては廉価モデルでも最先端の安全技術を標準装備することをBYDは発表している。
肝心のラゲッジはというと、従来、電気自動車やハイブリッドはバッテリーの搭載位置ゆえに床が高かったりして荷物をあまり積めないのが通例だった。でも今やそれは過去のことで、シーライオン7を見ると広大そのもの。床下にも収納があって、SUVならではの高い積載性を誇っている。
デザインの関係でハッチ部分が傾斜しているので、その分、空間は削られてしまうが、その気になれば後席を片倒ししてキャディバッグを楽々3本積むことが可能。さらにその横にボストンバッグなどの荷物も積めるし、フロントボンネット内や床下には汚れモノを入れるのにピッタリなスペースも用意されている。ゴルファーズカーとしての資質も高いと言えるだろう。
SUVでもモーターならではの爽快な走りを堪能!
シールをベースにしているので駆動方式も同じとなり、後輪駆動の2WDと4WDの2本立て。グレードもモノグレードで装備は変わらずで、駆動力の違いのみとなる。シール同様、両者の味付けは大きく違う。後ろから押される感じはサールそのもので、スマートかつ優等生的な走りなのが2WD。一方、4WDは4つのタイヤがガッチリと路面を掻く感じで、強烈な加速を楽しむことができる。
どちらもコーナーではしっかりとボディを支えて不安はないし、スピードが出ていてもあっさりとクリアできるほどの実力を持っている。つまりクルマとしての完成度も高くて、価格も考えると非常に満足度の高い電動SUVと言っていいだろう。
BYD SEALION 7 (RWD)
◆全長_全幅_全高:4830×1925×1620mm ◆車両重量:2230kg ◆エンジン形式:◆モーター種類:永久磁石同期モーター ◆総電力量:82.56kWh ◆最高出力:230kW(312ps) ◆最大トルク:380N・m(38.7kg-m) ◆ミッション:─ ◆WLTCモード一充電走行距離:590km ◆定員:5人 ◆価格:495万円
文/近藤暁史【MUSHROOM】
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