“グッドグッドゴルフ”ってなんだ? 総再生5億回のゴルフ集団が米新規大会のタイトルスポンサーへ
20日、PGAツアーは来季のフェデックスカップ・フォールシリーズで、新たな大会を開催すると発表した。
タイトルスポンサーには『グッドグッドゴルフ(Good Good Golf)』が就任。大会名は「グッドグッド選手権」で、2026年11月12〜15日にテキサス州オースティンのオムニバートン・リゾート&スパのファジオ・キャニオンズコースで開催される。出場は120人で、優勝者にはフェデックスポイント500が付与される。
ところで、この『グッドグッドゴルフ』を初めて耳にする人も多いだろう。米カンザス州でゴルフを愛する若者4人が集まり、2020年にYouTubeを開始したのが始まり。すでに動画投稿者として活動していたカリスマ的リーダーのギャレット・クラークをはじめ、異なるバックグラウンドを持つメンバーが「ゴルフを愛する気持ちで深くつながっていた」という。
チャンネルは瞬く間に人気を集め、特にヤングジェネレーションに絶大な支持を得た。ゴルフのインフルエンサーとなり、どんどんとフォロワーが増えていったのだが、「ただゴルフを放映するチャンネルの一つにはなりたくなかった」という。
YouTubeでの活動にとどまらず、若者をターゲットに自社ブランドのアパレルを展開。さらに、全米のパブリックコースを紹介する企画やチャリティイベント、オリジナルのトーナメントを開催し、地域コミュニティにも貢献してきた。
YouTubeの総再生回数は5億6100万回を超え、登録者数は200万人に迫る勢い。SNSの総フォロワー数は400万人に達し、ゴルフ界を代表するブランドへと急成長した。今年の春には4500万ドル(約68億円)の投資を受け、コンテンツはYouTubeだけでなく、米ゴルフチャンネルなどでも放映されるようになった。
ちなみに“グッドグッド”の由来は、グリーン上でショートパットに“OK”を出す際の「That's good」から来ている。
PGAツアーとは複数年契約を締結。グッドグッドゴルフの創業者兼CEOであるマット・ケンドリック氏は「このトーナメントは、ゴルフに情熱を注ぐあらゆるソーシャルコミュニティと、地域コミュニティを融合させるために企画した」とコメント。YouTubeでも「PGAツアーとオムニホテルズ&リゾーツほど、理想的なパートナーはいない」と喜びを伝えている。(文・武川玲子=米国在住)
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