【鑑定額3000万円!】小さな油絵が超絶値に!:開運!なんでも鑑定団
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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10月21日(火)に放送した「開運!なんでも鑑定団」(毎週火曜 夜8時54分)に、藤田嗣治の油絵が登場。驚きの高額鑑定となった。
【動画】鑑定額3000万円! ハガキ2枚ほどの小さな油絵が超絶値に

筋金入りの骨董コレクターである依頼人が持参したのは、「藤田嗣治の油絵」。
ハガキ2枚ほどの小さな作品で、15年ほど前に地元の画廊で1000万円で購入したという。
藤田嗣治は、1920年代に芸術の都・パリで認められた最初の日本人画家。しかし、27歳でフランスに渡るまで、日本での画業は決して目覚ましいものではなかった。
東京美術学校卒業後、「文部省美術展覧会」に3回出品するも、全て落選。1913年に渡仏し、パリでピカソやモディリアーニら新進気鋭の画家たちと交流を重ねる中で独自の色彩と表現方法を編み出し、フランスで注目を集めるようになった。

一躍時代の寵児となったが、世界恐慌が起こり絵が売れなくなるとパリを離れ、南米の国々へ。各地の風俗に心を奪われ、そのエネルギーを吸収するうちに、キャンバスには鮮やかな色彩が躍るようになった。
1933年に日本へ帰国し精力的に活動するも、第二次世界大戦後は再びフランスへ。
60歳を過ぎても絵筆を握る手を休めず、愛してやまないパリの街並みや市井の人々を描き続けた。
69歳でフランスに帰化し、4年後にはカトリックに改宗。晩年は篤い信仰心を示すように宗教画の制作に没頭した。

改めて依頼品を見てみよう。縦15cm、横19cmほどの小さな絵で、描かれているのは盲目のストリートミュージシャン。1人が弦楽器を奏で、もう1人がチップ用の器を手にしている。
サインに「1955」とあることから、藤田がパリに戻り、市井の人々を描いていた頃の作品とみられる。
依頼人の自己評価額は、購入価格と同じ1000万円だったが…

鑑定額は…なんと3000万円! スタジオは騒然となり、MCの今田耕司も「さすがだなぁ!」と感嘆の声を上げた。
鑑定を担当した「永善堂画廊」山村浩一氏によると、この作品は藤田が70歳を迎える頃に描いた一枚。
「裏路地でギターを弾き語る様子がとても力強く描かれています。背景の石の壁の質感や、左奥で語り合う人々の姿まで大変細かく丁寧に表現されています」(山村氏)
さらに、この作品の価値を裏付ける決定的な資料も。藤田の制作日記に、この作品に関する記述があるという。

「キャンバスの切れ端に盲人のギター弾きとその友人を描いた。夕方までに思いきって描いた。新しいテクニックを発明した。人間というのは70歳にしても、経験は偶然から生まれる」。
おおよそそのような内容が記されており、藤田自身がこの作品を自賛していたことがうかがえる。
この鑑定結果に依頼人は深く頭を下げ、手を合わせた。
【動画】鑑定額3000万円! ハガキ2枚ほどの小さな油絵が超絶値に

筋金入りの骨董コレクターである依頼人が持参したのは、「藤田嗣治の油絵」。
ハガキ2枚ほどの小さな作品で、15年ほど前に地元の画廊で1000万円で購入したという。
藤田嗣治は、1920年代に芸術の都・パリで認められた最初の日本人画家。しかし、27歳でフランスに渡るまで、日本での画業は決して目覚ましいものではなかった。
東京美術学校卒業後、「文部省美術展覧会」に3回出品するも、全て落選。1913年に渡仏し、パリでピカソやモディリアーニら新進気鋭の画家たちと交流を重ねる中で独自の色彩と表現方法を編み出し、フランスで注目を集めるようになった。

一躍時代の寵児となったが、世界恐慌が起こり絵が売れなくなるとパリを離れ、南米の国々へ。各地の風俗に心を奪われ、そのエネルギーを吸収するうちに、キャンバスには鮮やかな色彩が躍るようになった。
1933年に日本へ帰国し精力的に活動するも、第二次世界大戦後は再びフランスへ。
60歳を過ぎても絵筆を握る手を休めず、愛してやまないパリの街並みや市井の人々を描き続けた。
69歳でフランスに帰化し、4年後にはカトリックに改宗。晩年は篤い信仰心を示すように宗教画の制作に没頭した。

改めて依頼品を見てみよう。縦15cm、横19cmほどの小さな絵で、描かれているのは盲目のストリートミュージシャン。1人が弦楽器を奏で、もう1人がチップ用の器を手にしている。
サインに「1955」とあることから、藤田がパリに戻り、市井の人々を描いていた頃の作品とみられる。
依頼人の自己評価額は、購入価格と同じ1000万円だったが…

鑑定額は…なんと3000万円! スタジオは騒然となり、MCの今田耕司も「さすがだなぁ!」と感嘆の声を上げた。
鑑定を担当した「永善堂画廊」山村浩一氏によると、この作品は藤田が70歳を迎える頃に描いた一枚。
「裏路地でギターを弾き語る様子がとても力強く描かれています。背景の石の壁の質感や、左奥で語り合う人々の姿まで大変細かく丁寧に表現されています」(山村氏)
さらに、この作品の価値を裏付ける決定的な資料も。藤田の制作日記に、この作品に関する記述があるという。

「キャンバスの切れ端に盲人のギター弾きとその友人を描いた。夕方までに思いきって描いた。新しいテクニックを発明した。人間というのは70歳にしても、経験は偶然から生まれる」。
おおよそそのような内容が記されており、藤田自身がこの作品を自賛していたことがうかがえる。
この鑑定結果に依頼人は深く頭を下げ、手を合わせた。
記事提供元:テレ東プラス
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
