私は日本人か中国人か──中国残留孤児たちの今に迫る「名無しの子」
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「再会長江」の竹内亮監督が日中共同取材チームを組み、100名以上の中国残留孤児とその家族を2年にわたって追ったドキュメンタリー「名無しの子」が、11月21日(金)より池袋シネマ・ロサほか全国で順次 […]
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「再会長江」の竹内亮監督が日中共同取材チームを組み、100名以上の中国残留孤児とその家族を2年にわたって追ったドキュメンタリー「名無しの子」が、11月21日(金)より池袋シネマ・ロサほか全国で順次公開される(11月7日より開催される〈2025 中国ドキュメンタリー映画祭 In Japan〉でも上映)。ポスタービジュアルと予告編が到着した。
第二次世界大戦末期の満州には、日本の国策により渡ってきた約150万人の日本人が暮らしていた。ところが終戦直前、日本軍は彼らを見捨てて撤退し、戦火の中で多くの女性や高齢者が命を落とす。そこで親と離れた数千人の子どもは国籍を失い、“名無しの子”となった。それから80年、答えなき問いを抱えて生きてきた彼らは言う。
「私たちの戦争は、まだ終わっていない」
作中には、日本に戻るも社会に馴染めず自殺未遂に追い込まれた一世、居場所をつくるため準暴力団〈チャイニーズドラゴン〉を結成した二世、日中ハーフというルーツを友人にも明かせない三世などが登場。彼らのアイデンティティをめぐる物語に注目したい。
「名無しの子」
監督:竹内亮
2025年/110分/中国
原題:无名之子
協力:中国ドキュメンタリー番組網
配給:ワノユメ
©『中国ドキュメンタリー映画祭 In Japan』組織委員会/ワノユメ
公式サイト:https://www.wanoyume.com/jp/china-documentaryfilm-festival
記事提供元:キネマ旬報WEB
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