「上司の機嫌に左右されたくない」Z世代が求めるのはAIによる“感情コントロール”
上司とのコミュニケーションにおいて、世代間ギャップに加え、伝える側・受け取る側の双方にスキルが必要であるため、悩んだ経験がある人も多いだろう。ペンマークとアルバトロスは「Z世代と上司のコミュニケーションに関する実態調査」を共同で実施。Z世代の若手社会人が上司とのコミュニケーションでどのような課題を感じ、AIによるサポートに何を期待しているのかが明らかになった。
上司とのコミュニケーションに求めるのは「感情の安定性」

学習管理SNS「Penmark」を運営する株式会社ペンマークと累計3万件以上の実績を持つ退職代行サービス「退職代行モームリ」を運営する株式会社アルバトロスは、20歳~29歳の若手社会人316人を対象に、Z世代と上司のコミュニケーションに関する実態調査を実施。
上司と円滑にコミュニケーションが取れていると、業務指示の意図が理解しやすくなり、生産性の向上につながっていく。また、知識やノウハウを学ぶ機会が増えることでスキルアップになり、モチベーションやエンゲージメントが高まることが推測される。
それらを実現するためには「安心して働ける環境」という心理的安全性が土台にあることが重要である。今回の調査では、AIの活用によって、Z世代が上司とのコミュニケーションに何を望んでいるのかが明らかになった。
Z世代は上司の感情的な言動に大きなストレスを感じている

上司とのコミュニケーションにおいて、AIのサポートがどのように影響するかについて尋ねると、「上司のその日の気分や感情に左右されなくなりそう」52.5%で最多となった。次いで「理不尽な言い方や人格否定がなくなりそう」48.1%、「上司の意図が分かりやすくなり、手戻りが減りそう」44.0%、「高圧的な物言いがなくなり、心理的安全性が高まりそう」40.5%という結果になった。
今回の調査から見えてきたのは、「感情的な不透明さ」と「高圧的な言動」に強い不満とストレスを感じていることが浮き彫りになった。
半数以上が「上司の気分や感情に左右されなくなる」ことをAIに期待している点は、Z世代が人間的な揺らぎに対して過敏であり、予測可能で安定したコミュニケーションの環境を求めていることが示唆される。
また、「理不尽な言い方や人格否定がなくなる」ことを期待している点も、パワハラやハラスメントになるような言動に対し、高い警戒心を持っていると伺える。
Z世代が求めているのは、単なる業務効率化にとどまらず、より本質的なコミュニケーションの質の改善だろう。個々のメンバーの特性や心情を理解し、最適なコミュニケーションを図ることが、離職率の低下やエンゲージメントの向上につながる可能性がある。
出典:【株式会社ペンマーク「Z世代と上司のコミュニケーションに関する実態調査」】
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記事提供元:スマホライフPLUS
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