好スタートを維持できるか… ホステスプロ・吉本ここねが語る“メンタルの課題”
<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 初日◇26日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6590ヤード・パー72>
初日から首位に5人が並ぶ混戦模様になった。その中に、ツアー未勝利で、今大会の冠を務めるダンロップ(住友ゴム工業)と契約を結ぶホステスプロ・吉本ここねが食い込んだ。
先週の「住友生命レディス東海クラシック」では、優勝争いを演じながらも最終日にスコアを伸ばせず6位フィニッシュ。悔しさをにじませつつも、プロ8年目でのキャリアハイの順位に「うれしい」と笑顔を見せた。
迎えたホステス大会の初日は、6つのバーディを奪った。今季ツアーで2位(79.5238%)につけるフェアウェイキープ率はこの日も健在で、外したのはわずか1回のみ。その一度が最終18番パー5で、「ラフ、ラフ、ラフで…」とラフを渡り歩き、唯一のボギーを叩いた。
「文句なし、くらいいいゴルフだった」と本人も納得の内容。ラフに入ったボールが幸運にもフェアウェイに戻ったり、15番パー3ではグリーン手前の池に落ちずにギリギリ止まるなど運にも助けられたが、安定したショットでフェアウェイを捉え続け、バーディチャンスを数多く作り出した。
今季は好スタートを切る試合も少なくないが、その勢いを最終日まで持続できないことが課題。10位以内で滑り出したのは今季8度目だ。「スコアとか順位とかにとらわれない」初日は伸び伸びとプレーできる一方で、順位を意識するにつれて力みも出てしまう。「メンタル面」に克服すべき壁を感じている。
「最終日の課題は、最終日に」。そう語るように、何度も優勝争いを重ねることで強さを磨いていく。先週の優勝争いも、確実に自身を成長させている。
勝負の最終日を迎えるためには、まず2日目が大事になる。「ダンロップさんにはずっとお世話になっているので、結果で恩返しをしたいです」。念願の初優勝で、その思いを届けたい。(文・齊藤啓介)
<ゴルフ情報ALBA Net>
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