“キャプテン彩佳”が最強ジャパンで挑む国別対抗戦へ決意「まとめ役、頑張ります」 リコー杯出場にも意欲
<富士通レディース 最終日◇19日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
大会を主催する富士通に所属する古江彩佳は、アマチュア時代を含め過去3勝(2019、21、22年)を誇る大会をトータル4アンダー・19位タイで終えた。7度目の出場で2ケタ順位は45位タイだった23年に続き2度目。「時期的に調子もよくなかった」と、悔しさが残る3日間になってしまった。
前半から3つのボギーを叩き、1オーバー・53位タイと出遅れた初日の負債を取り戻すラウンドだったが、2日目は「68」、3日目が「71」とビッグスコアが出ないまま終戦。「チャンスについたところで流れをつかめず、リズムよくプレーできなかった」と振り返る。
2週前の「日本女子オープン」は9位、そして先週の「スタンレーレディス」は6位。日本で2試合連続トップ10入りで迎えたホステス大会だった。「日本に帰って来てからパターは悪くない。しっかり続けていければ。だいぶクセもなくなり、感覚もよくなっている」と話す。それでも「悔しさの方が大きい」というのが本音だ。
これで日本ツアーは“一時休戦”。来週は23~26日に韓国で行われる国別対抗戦「ハンファ・ライフプラス・インターナショナルクラウン」に日本代表のひとりとして参加する。8月の「AIG女子オープン」(全英女子)終了後の世界ランキングで決定したメンバーは、他に山下美夢有、西郷真央、竹田麗央。うち3人がメジャー女王という“最強布陣”だ。
古江は4人で唯一、2大会連続での出場となる。「チームワークが一番大事。楽しくできるのがベストだし、その気持ちが大事」。25歳はチーム最年長。「一番年上なので…まとめ役、頑張ります」とチームの“大黒柱”になることもイメージしている。まだメンバーと具体的な戦略などの話はできていないというが、開幕前日には“決起集会”を開くことも予定。そこで団結力をさらに増していくつもりだ。
古江、畑岡奈紗、渋野日向子、笹生優花の4人で出場した前回の2023年大会は、4カ国総当たり戦で行われる予選プールで、出場8カ国中、唯一の未勝利という結果で敗退した。その悔しさを知る“キャプテン彩佳”が、チーム・ジャパンをけん引する。
またその後は、マレーシア戦を挟み、「TOTOジャパンクラシック」(11月6~9日、滋賀県・瀬田GC北C)出場のため再び帰国。そこから渡米し、フロリダ州での2試合を戦い、国内ツアー最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(11月27~30日、宮崎県・宮崎CC)にも「(出場資格が得られる)ランキング次第で」出場する意向を示した。ここからアジアと米国を行き来するタフな連戦に挑んでいく。(文・間宮輝憲)
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