竹田麗央は7試合ぶりトップ10も笑顔なし 痛恨ダボに「すごく悔しい」
<BMW女子選手権 最終日◇19日◇パインビーチGL(韓国)◇6785ヤード・パー72>
4位で終えた8月「AIG女子オープン」(全英)以来、7試合ぶりのトップ10。それでも竹田麗央の表情に笑顔はなかった。「今週はいままでに比べたら上位でプレーできていた。でもあんまり上位にいっているわけでもない」。首位と9打差の10位タイで終えた韓国戦を、わだかまりを残したような言葉で振り返った。
4位で迎えた最終日は、最終組のひとつ前でプレー。ただ、首位とは6打差だったことから、「あまり追いつくとは考えていなかった。ひとホール、ひとホール、バーディが取れればいいかなという感じだった」という心持ちでスタートした。
序盤からチャンスを作りながら、前半で3バーディ。後半でも2オンした12番パー5、5メートルを決めた13番と連続バーディを奪い、順調に伸ばしていく。セヨンも伸ばして差は4打あったが、この時点で2番手にまで浮上。そんな矢先、落とし穴にハマった。
14番、ドライバーでのティショットが風に乗ってフェアウェイバンカーにつかまり、パーオン逃しのボギー。難易度が最も高い15番パー3は、「低めに打とうとしたけれどちょっと薄かった」と5番アイアンでのティショットが左からの風にもあおられて赤杭に消えた。ここをダブルボギーとして、バーディラッシュがぱたりと止んだ。
5バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「70」で回り、トータル15アンダー・10位タイでフィニッシュ。「前半からいいプレーをしていたけれど、途中でダボを打ってしまったので、すごく悔しい。風のなかで球のコントロールができていなかったので、今後の課題として頑張りたい。4日間はいいプレーもあれば、思った球が打てなかったりもした。この経験を生かして次は上位でプレーできるように」。
とはいえ、来週の米女子ツアーは、ひと味変わった大会。7カ国+世界選抜の計8チームによる国別対抗戦「ハンファ・ライフプラス・インターナショナルクラウン」が行われる。世界ランキングに基づき各国4人が選ばれ、竹田は古江彩佳、西郷真央、山下美夢有との“チームジャパン”の一員として、日の丸を背負う。
米ツアー唯一のダブルス戦では山下と“チーム山田”を結成したことも記憶に新しい。「メンバーに選ばれたことがすごくうれしかった。チームのみなさんに貢献できるように頑張りたい」と、最後は少しだけ声を弾ませた。(文・笠井あかり)
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