シニアツアーで女子プロ奮闘 有村智恵が見据える今後のチャンレンジ「ジュニア育成にも力を…」
<ファンケルクラシック 最終日◇19日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6986ヤード・パー72>
18日からの2日間で「女子プロエキシビジョンマッチ」が行われた。30歳以上45歳未満の女子プロによるペア戦「LADYGO CUP」に出場している有村智恵、佐伯三貴、原江里菜、宮里美香、青山加織、大江香織の6人が優勝賞金100万円をかけて争った。
初日に「68」をマークし単独首位発進を決めた36歳の宮里が、この日ボギーなしの3バーディを奪い「69」をマーク。トータル7アンダーで逃げ切りVを果たした。「久しぶりに2日連続アンダーパーで回れてすごくうれしいです。きょうはノーボギーで回れましたし、難しいパーパットもしっかり決めることができて、いい集中力で回ることができてだいぶ満足しています」と笑顔で振り返った。
最終日は37歳の有村、41歳の佐伯との組み合わせで回った。「智恵さんとは2日回って、三貴さんは本当に久しぶりだった。皆ナショナルチームのときから知っているメンバーですし、こうやってまた一緒にゴルフ出来ているのは幸せだなと思います」と話した。
宮里の組にはたくさんのギャラリーが帯同した。「『こういうプレーが出来るんだぞ』と。女子ゴルフは若い子が頑張っていますし、30代の女子プロもちゃんと光るものを持っているということを、お客さんにアピール出来たかなと思います(笑)」とベテランプロの意地を見せた。
LADYGO CUPの発起人、有村は今回のエキシビジョンマッチを終えて「本当にすごくステキな大会。ギャラリーも本当に多かったですし、シニアの方々にはきのうアドバイスもいただいた。私たちにとって、すごくいい時間を過ごさせていただきました」と振り返った。
有村と原は、30歳以上45歳未満の女子プロが活躍する場を設けるためにLADYGO CUPを立ち上げた。そして、今回のような合同試合を終えて、次なるチャレンジも見据えていた。
「女子プロだけではなくて、シニアプロ、男子プロ、アマチュアの方々とのプロアマ戦方式など、混合での試合。ジュニア育成にも力を入れていかなければいけない世代だと思うので、それもやりたいです。ジュニアの子たちと一緒に回って、プロとしてのマネジメントについて話しながらラウンドする機会があってもいいのかなと。そういった、女子プロだけのペア戦とは違う組み合わせというものを、今後もっと展開していきたいという思いが強くあります」。有村たちが先陣を切り、ゴルフ界がさらに盛り上がるに違いない。(文・高木彩音)
【ファンケルクラシック 女子エキシビジョンマッチ 最終結果】
1位 -7 宮里美香
2位 -3 原江里菜
3位 -2 青山加織
4位 -1 大江香織
5位 E 佐伯三貴
6位 +1 有村智恵
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