石川遼も驚いた飛ばしっぷり 菅沼菜々はミート率アップで昨年より8yアップ「デッドリフトと1ヤードアプローチで…」【プロが教える毎日“極・飛ばし術”】
間もなく、夏本番! 夏休みにはゴルフの予定でパンパン…という読者も多いのではないでしょうか?ALBA.Netでは、そんなみなさんを応援するため、7月を『飛ばし月間』に設定。飛距離アップにつながる記事をお届けしていきます。そしてその一環として、第一線で活躍する現役バリバリのツアープロにスイングの注意点、練習法、道具選び…など“飛ばしの極意”を聞いてきました!毎日、読んでいただき、“きのうの自分よりも1ヤードアップ”を目指していきましょう! 今回は今年5月に劇的な復活優勝を遂げた菅沼菜々。
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今季QTランキング102位だった菅沼だが、5月に主催者推薦で出場した「パナソニックオープン」で“下剋上V”を遂げたのは記憶に新しい。2024年には不振に陥ってシード権を喪失したが、22年は未勝利ながらトップ10入り15回でメルセデス・ランキング(以下、MR)8位、23年は初優勝を含む年間2勝でMR11位に入るなど、もともと実力のある選手の復活優勝は話題になった。
同じように話題になったのが、国内男子ツアー参戦だ。復活優勝の前週、「前澤杯MAEZAWACUP」に出場し、石川遼や片山晋呉らと真剣勝負。コースの距離が男子仕様のため大きなハンディとなったが、4日間(予選カットなし)トータル7オーバーで100人中89位タイと堂々と戦った。
同組で回った石川は、菅沼の技術の高さに加えて505ヤードのパー4でほぼ2オンするなど「飛距離がスゴイ」と目を丸くしたほど。身長158センチながら250ヤード超えのショットを見せる場面も多々あった。
菅沼に飛距離アップのコツを聞いてみると意外な答えが…。「デッドリフト。背筋です。腹筋という方もいますが、マジで背筋鍛えたら飛ぶようになりました。私は80キロ上がりますよ」と笑顔で話す。背筋を強化するだけでインパクトで力を発揮できたり、上体が起き上がらないことにつながる。
「昨年よりも平均で8ヤードほど伸びています。アマチュアの方がやるなら最初は5~6キロのメディシンボールを上げ下げしたり、徐々に重量を重くするといいと思います。鍛えておけば勝手に筋肉が動いてくれると思います」。ジムに行っている方は腹筋や下半身のみならず、デッドリフトで背筋を強化するのはよさそうだ。
また、技術的な話しでいうと「ミート率を上げるのが一番だと思います。ミート率が上がれば今のヘッドスピードでも確実に飛距離は伸びますよ」。プロは芯周辺でばかりヒットできるが、ドライバーの広いフェース面を余すことなく使っている人も多いのでは…。
ミート率を上げる練習法は「キャリー1ヤードのアプローチがオススメです。小さいのができないと大きいのも当たらないですよね」。ツアーでは1ヤードのキャリーのアプローチが求められる状況もあり、菅沼自身も取り入れている練習である。
スタンスを狭くしてボールは真ん中より少し右に置き、打ち急がずに等速で振ることがポイントだ。「家でもできますよね。5球続いて芯に当たれば合格です。次は10ヤード、50ヤードと徐々に飛ばす距離を大きくすれば、芯に当てる感覚もつかめると思います。飛距離アップは背筋と芯に当てることですね」。オフにはコンサートやファンミーティングもする女子プロ界のアイドルが教えてくれた背筋強化とミート率アップ、さっそく試してみましょう。
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