佐久間朱莉が2週連続Vへ 世界の舞台も視野「全米と全英に出たい」
<資生堂・JAL レディス 事前情報◇2日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6766ヤード・パー72>
前週の「アース・モンダミンカップ」を制した佐久間朱莉にとって、今週は2週連続優勝、そして今季4勝目がかかる一戦となる。4月の初優勝から勢いに乗る22歳は、昨年までの自分との変化を「メンタル的にすごく落ち着いて、穏やかにプレーできている」と感じている。
これまでは「優勝したい気持ちが出すぎて、ちょっと食い気味になってしまっていた」と、焦りがプレーに影響する場面もあった。だが、初優勝の経験がその迷いを取り払い、「自信になっている。先週で言ったら途中3打差でリードされている展開だったんですけど、それでも焦らずにプレーできた」と気持ちに余裕が持てるようになった。「これはチームのサポートあってのこと。みんなの力が、自分のパフォーマンスにつながっている」と周囲への感謝も忘れない。
ショートゲームの充実も好成績を支える要因だ。今年は「グリーン周りで自信を持って打てている」と話し、今季のリカバリー率は66.6667%でツアー8位、平均パット数は『1.7434』で1位。アプローチとパットがスコアに直結し、パー4平均スコアも『3.9388』で堂々の1位に立っている。
先週のラウンドでは「ロングアイアンが右に出るミスが多く、納得のいくショットは少なかった」と振り返る。それでもショートゲームで耐え抜き、優勝を手にした。だからこそ「もう少しショット力を上げたい」と次なる課題にも目を向け、最終調整に励んでいる。
現在の世界ランキングは自己最高の60位。海外挑戦への道が徐々に見え始めているが、「今年はQスクール(米ツアー予選会)を受けるつもりはない」と日本ツアー専念を表明した。それでも、世界の舞台は視野に入りつつある。
「来シーズン、全米と全英に世界ランキングの資格で出場したい」と、メジャー出場への意欲を語る。今年で言えば、「全米女子オープン」がランキング75位以内、「AIG女子オープン」(全英)は50位以内の選手が出場資格を得た。大舞台を見据え、ランキングにも目を向けながら戦いを続けていく。
その前に、まずは国内ツアーで着実にポイントを積み重ねて、目標の年間女王を目指す。「一つひとつの試合を大切にしたい」。ツアーの頂点を見据えながら、今週もどん欲にトロフィーをつかみにいく。(文・高木彩音)
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