史上8人目の連覇を狙う鳥居さくらが“オカンムリ”のパープレー「あまりにヘタすぎる」
<日本女子アマチュアゴルフ選手権 2日目◇18日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6462ヤード・パー72>
怒っていた。インから出て、上がりの8番、9番を連続ボギー。史上8人目の大会連覇が懸かる鳥居さくらは、3バーディ・3ボギーの「72」と伸ばせなかった自分自身に腹を立てていた。
「もったいない。自分のゴルフができなかった。ホントはコメントできないくらい、すごく悔しい。あまりにゴルフがヘタすぎます」
8位から出て、スタートの10番でバーディを奪うなど、中盤までは順調にスコアを2つ伸ばしていた。しかし終盤、「バーディを狙っていた」という8番では、2打目をピン奥のラフまで突っ込み、3打目はピンを7メートルもオーバーしてボギーを喫した。9番は安全にいくはずが、ショットのミスから後味の悪いボギーフィニッシュ。口が重くなるのも無理はなかった。
昨年、兵庫・滝川第二高3年生として出場した同大会では、最終日に2打差を逆転。初日15位から尻上がりに順位を上げて栄冠をつかんだ。2011・12年の比嘉真美子以来となる連覇を狙う今年もトップを追いかける展開だが、想定外の足踏みに「あと2日しかないのに、イーブンパーなんて何やってんやろ。クールダウンして、練習します」と唇をかんだ。
昨年は黒だった髪の毛が、今年は金色になった。高校卒業を機に最初はブラウンに染めたが、色落ちして、ゴールドになった。「金はイヤだったので、少し前に暗いグレーにしたけど、すぐに色落ちして金になっちゃったんです。目立ちすぎはイヤなんですよね。ゴルフも気配を消しながら静かにやるほうなので」。
とはいえ残り2日間、金髪をなびかせながら持ち味の豪快ショットで巻き返しに転じれば、本人の思いとは裏腹に遠くからでもその存在感は際立つ。昨年のプロテストはまさかの不合格だったが、13年ぶりの偉業達成が、その遠回りに意味を持たせてくれるはずだ。(文・臼杵孝志)
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