勝村政信、自由過ぎるアドリブで中村海人を戸惑わせる「少しシリアスな内容で、どうバランスを取ろうか葛藤を抱えながら演じています(笑)」<「ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~」>

神山智洋(WEST.)、中村海人(Travis Japan)共演ドラマ「ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~」がLeminoで独占配信
WEST.・神山智洋が主演を務め、バディ役としてTravis Japan・中村海人が出演するドラマ「ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~」(毎週木曜日深夜0:00-、Leminoにて配信)が7月31日に配信スタート。8月14日(木)に配信される第3話からは、勝村政信がビルの警備員・鏑矢丈二役として登場する。今回、勝村の撮影初日の様子とインタビューが公開された。
翔太と輝元のコンビが新天地・横浜へ

左から翔太(神山智洋)、輝元(中村海人)
「ミッドナイト屋台2~ル・モンドゥ~」は、シーズン1に引き続き「味覚を失った天才シェフ」と「鋭敏な舌を持つ落ちこぼれ僧侶」が寺の境内で屋台を営み、夜な夜な集まってくる悩みを抱えた客に「最高の一皿」を提供する…という展開が描かれる。
今回の新シーズンでは、味覚を取り戻した天才シェフ・翔太(神山)と、屋台のプロデューサーとして成長した僧侶・輝元(中村)が寺の境内を飛び出し、新天地として選んだ横浜へ。再び客に最高の一皿を提供するというストーリーのハートフルグルメドラマとなっている。
第3話では、翔太と輝元が働くビルの警備員として、2人を陰から見守る鏑矢が登場。“超”が付くほどの真面目な性格で、一分の隙も見せない鏑矢の謎めいた過去が明らかになっていく。
第3話あらすじ
翔太と輝元の屋台はなかなか売上が伸びず、月末には家賃の支払にも事欠く始末。輝元は大家の桂華(浅野ゆう子)から警備員のアルバイトを命じられ、鏑矢の指導の下で働くことに。
それまでは鏑矢のことを「真面目に働く警備員さん」程度にしか考えていなかった輝元だが、一緒に働いてみると鏑矢が細部にまで気を配り、お客さまやビルで働く人たちが気持ち良く過ごせるよう環境を整えていたことに気付かされる。実は、鏑矢は横浜の老舗ホテルで40年以上働いていたベテランのドアマン。まさに気遣いのプロだったのだ。
そんなある日、ホテルをよく利用していた老夫婦を見掛けた鏑矢は思わず声を掛けるが、彼らが自分を覚えていなかったことにショックを受ける。「誰も自分のことなど気にも留めていなかったのか…」。すっかり落ち込んでしまった鏑矢のために、翔太と輝元は彼の好物である卵を使った料理で鏑矢のことを励まそうと考えるのだった。
スタートからアクセル全開の勝村政信

ビルの警備員・鏑矢丈二を演じる勝村政信
鏑矢を演じる勝村は、本作でも名バイプレーヤーぶりを発揮。良い意味で物語をかき回す“スパイス”のような存在になっている。そんな勝村のクランクインは、輝元との共演シーン。
控え室から制服に身を包んだ勝村が登場すると、スタッフからの拍手に帽子を取って一礼し、撮影がスタート。ここから、思いもよらなかった“勝村劇場”が幕を開ける。
この日撮影されたのは、星羅(永瀬ゆずな)が姿を消したと聞かされた鏑矢が、慌てて捜しにいこうとする第1話のシーン。立ち位置などを確認した上で中村と勝村のリハーサルが始まると、捜しにいこうとする鏑矢を輝元が「もう見付かったんで大丈夫です!」と制止し、鏑矢も一安心という流れになる予定だった。
だが、中村のせりふの後もアドリブを繰り広げる勝村は、中村の制止を振り切って走り出す。予想外のアドリブに大慌ての中村は、全力で勝村を追い掛けるが、その様子がコミカルなシーンへと昇華し、現場は大盛り上がり。
「良いですねぇ。じゃあ、もう一度やってみましょう」と監督に促され、先ほどの勝村の動きを意識しながら2度目のリハーサルに臨んだ中村だったが、そこは百戦錬磨の勝村。今度は全く逆の方向へと走っていき、予想もしなかった動きに中村は「ちょっと! ちょっと!!」と言いながら追い掛けるので精いっぱい。
この後のシーンでも、気付かないうちに中村の真後ろに立って驚かせるなど、勝村のアドリブ満載で撮影が進んでいく。中村を翻弄するように全力で動く勝村の演技に、「そうだった! 鏑矢さんはどんな時でも一生懸命なんだ!」と言いながら天を仰いだ中村。
実はこのシーンの撮影前、勝村は監督から「盛り上げてください」と耳打ちされていたという。最初のシーンからアクセル全開で演じ、「仕事に忠実過ぎて、はたから見るとちょっとヘンな」鏑矢丈二というキャラクターを撮影初日に確立。第3話では、そんな鏑矢のちょっとビターな過去が明かされる。
勝村政信インタビュー
―ビルの警備員・鏑矢丈二役ですが、どんなことを心掛けて演じていますか?
勝村:鏑矢さんは、職務を全うするプロフェッショナルな方なんですね。ビルの警備でも、常に一生懸命。自分としてはあまり目立たないように演じようと思っていたのですが、クランクインの日に監督がやって来て、「盛り上げてください、コミカルに」って、耳元でささやいて去っていったんです(笑)。
ただ、今回の第3話は少しシリアスな内容ですし、どうやってバランスを取ろうかなぁと、ちょっと葛藤を抱えながら演じています(笑)。
―神山さんや中村さんとは初共演とのことですが、印象は?
勝村:すごくちゃんとしてる2人ですよね。撮影に熱心に取り組むのはもちろん、休憩時間にも気遣ってくれるんです。現場の近くにおいしいコーヒーのお店があるんですけど、「よかったら、コレ飲んでください」って、サラッとそのコーヒーを差し出してくれるんですよ。
そんな気遣いを年上の僕にだけでなく、たくさんの人にしているんですよね。あの2人が1番忙しいはずなのに…。ウチの娘と同世代なんですけど、「いやぁ、しっかりしてるなぁ」と思いましたね。
―勝村さんはご自身でも料理をされるんですか?
勝村:中学生のころからずっと部活動をやっていたから、猛烈に空腹で帰宅するわけです。それで「毎日母親に作ってもらうのも悪いなぁ、だったら自分で作っちゃえ!」みたいな感じで、自炊がスタートしました。
余っていたごはんを使って、チャーハンを作ったのが最初かな。市販の「チャーハンの素」を使うと劇的においしくなったので、しょっちゅう作っていましたね。だから今でも料理はしています。サッカー仲間が試合後に集まるので、男同士でワイワイ料理をしたり…。完全に体育会状態です(笑)。
―第3話では鏑矢にスポットが当たりますが、見どころは?
勝村:第3話では鏑矢の過去が明らかになります。リストラされて現在はビルの警備員をしているわけですが、以前の職場のお客さまに気付いてもらえず、ショックを受けるんですね。心の底では昔のことを忘れられずにいる鏑矢に、翔太と輝元がどう寄り添うのか。鏑矢の悲しみや喜びといった心の動きを上手に物語にしていただいているので、そんなところに注目してもらえればと思います。
―視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
勝村:「食」って、人にとっての基盤になっているわけじゃないですか。それは栄養面はもちろん、「誰と、何を食べたのか」という思い出という意味でも言えると思います。うれしかったことや悲しかったことなど、料理には人生が投影されていますよね。
翔太と輝元にもそれが言えるわけですが、彼らは料理で誰かを浄化するだけでなく、自分たちも浄化しているというのが、このドラマの魅力だと思います。皆さんもこのドラマをご覧になって、そんな気持ちになってもらえればうれしいですね。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】
記事提供元:Lemino ニュース
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