芸歴90年を超える人間国宝・野村万作が到達した芸の境地　ドキュメンタリー映画「六つの顔」公開決定

　犬童一心が監督を務めた、人間国宝の狂言師・野村万作を追ったドキュメンタリー映画「六つの顔」が、2025年8月22日より劇場公開されることが決まった。

　狂言の第一人者で、3歳で初舞台を踏み、今なお現役で舞台に立ち続ける人間国宝の狂言師・野村万作は、2025年6月22日に94歳を迎える。映画「六つの顔」では、受章記念公演が行われた特別な1日に寄り添いながら、万作の過去と現在の姿を浮かび上がらせる。さらには、90年を超える芸歴のなかで先達たちから受け取りつないできた思いや、今もなお高みを目指して芸を追求し続ける万作の言葉を収めたインタビュー映像を交え、息子・野村萬斎や孫・野村裕基をはじめとする次世代の狂言師とともに舞台に立つ模様も収められている。

　監督を務めるのは、「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」「のぼうの城」のほか、近年は田中泯を追ったドキュメンタリー「名付けようのない踊り」を手掛けたでも高い評価を受ける犬童一心。狂言に造詣の深い犬童監督が、万作の芸境に迫る。また、万作が語る過去と現在をアニメーションでつなぐのは、「頭山」で米アカデミー賞にノミネートされた山村浩二。ナレーションをオダギリジョーが務めている。監修は野村万作、野村萬斎が手掛けた。

【作品情報】
六つの顔
2025年8月22日（金）シネスイッチ銀座、テアトル新宿、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
配給：カルチュア・パブリッシャーズ
© 2025 万作の会