アプリ&LINEが紙チラシを逆転!シニア世代の買い物と情報収集の今【mitoriz調査】
わざわざ外に出かけなくても、オンラインで注文すればいつでもどこでも楽に商品が手に入る現代。シニア世代に親を持つ人は、移動の心配からネットのサービスを勧めている人も多いだろう。しかし、株式会社mitorizによる「シニア世代の買い物事情」の調査では、全体の約86%が週に複数回は自分の足で買い物に出かけていることが判明。シニア世代は、スマホが普及した今も買い物の楽しみ方が変わらないのだろうか。調査結果をみてみよう。
シニア世代の過半数が、買い物に出かけることが良いリフレッシュ法に

株式会社mitorizは、消費者購買行動データサービス「Point of Buy®(以下、POB)」の会員で、60歳以上の男女991人に「シニアの買い物事情に関する調査」を実施した。
「買い物に行く頻度」の調査では、「ほぼ毎日」が40.3%、「週に2~3回」が45.4%となり、全体の約86%が週に複数回買い物に出かけていると回答。同居状況別にみると、「一人暮らし」の人では「ほぼ毎日」が48.6%と最も高かった。一方で「配偶者と二人暮らし」や「家族と同居」の人では「週に2~3回」が47.4~47.9%と最多で、家族構成によって買い物の頻度にも差があるようだ。

「買い物が気分転換になっているか」の調査では、「感じる」が38.3%、「多少感じる」が41.4%となり、約8割(79.7%)は買い物が気分転換になっていると捉えていると確認できた。買い物に行く頻度別では、「ほぼ毎日」行く人ほど「感じる」の比率が高くなっている。買い物に出かける習慣が、シニア世代にとって心身のリズムを整える行動のひとつになっている可能性が読み取れる。手軽にスマホで買い物できる時代になったとはいえ、自分の足で実際に店へ出向くことが重要のようだ。
スマホの普及による買い物事情の変化は?

「商品や買い物の情報をどこから得ているか」を調査したところ、最も多かったのは「店舗のアプリやLINE通知」(47.1%)。2位以降は「紙のチラシ」(36.8%)、「店頭のPOPや掲示物」(25.3%)が続き、「店舗のアプリやLINE通知」が「紙のチラシ」を上回る結果となった。さらに「インターネットの検索(Google・Yahoo!など)」も23.8%にのぼることから、シニア世代においても情報収集の手段はスマホが主流になっていることが明らかに。一方で、「SNSの閲覧や検索」(11.9%)の利用は限定的で、SNSを情報源とするシニアはまだ少数派といえそうだ。
シニア世代にとって買い物は日常の中の大事なリフレッシュ法で、スマホが普及したとしても店に出向く習慣はなくならなそうだ。シニア世代に親を持つ人は、SNSで得た情報をシェアしたり、一緒にお店に行こうと誘うなど、親との時間を楽しんでみてはどうだろう。
出典:【株式会社mitoriz】
※サムネイル画像(Image:Natee Meepian / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。