3勝目を挙げた河本結が絶対手放せない、16年モデルのUTと21年モデルのアイアンとは?
「北海道meijiカップ」で今季初優勝を飾った河本結。ギアへのこだわりが強い彼女のバッグを覗くと、最新ではないクラブが入っていた。その詳細をレポートする。
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アイアンは5・6番に2021年モデルの中空構造『APEX PRO』、7番〜PWは同じく2021年モデルで軟鉄鍛造ボディとステンレスフェースを組み合わせた『APEX TCB』を採用。どちらにも『N.S.プロ 850GH S』を装着している。
「7番以下で使う『APEX TCB』は、操作性が良く弾道を操れるのが魅力です。さらに、ソールの抜けを良くするために前側を削ってもらっています。洋芝のときに大きな違いが出ますね。しっかりボールにヒットできるので、スピンも高さも安定します」
5・6番の『APEX PRO』についても「スピンがしっかり入り、球も上がってくれるので気に入っています」と絶賛。長年使い込んだアイアンは振り感にも慣れており、まさに“手の延長”のような存在なのだろう。
5・6番のバックフェース下側全面には鉛を貼り、7番以下は幅を狭くして貼っている。「5・6番は難しいクラブなので、トゥに当たってもいいように全貼りしています」と、細部までこだわっている。
3・4Uにはキャロウェイの2016年モデル『XR OS』(19・22度)を使用。シャフトは『MCH70-S』を組み合わせている。
「10年近く使っています。替えられない理由は、スピン量と飛距離が安定していて、曲がり幅も一定だからです。ウッドは3Wしか入れないので、3Uと4Uを入れています。3Uではドローを打って飛距離を調整することもあります」と話す。
近年の最新UTは低スピンで飛距離性能が高い一方、スピン量を重視してあえて旧モデルを使うプロも増えており、河本もその一人だ。
自ら試打し、自分に合うクラブを選び抜く——。その姿勢こそ、アマチュアゴルファーが見習うべき点かもしれない。
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