宮里藍が若手選手と恒例のトークセッション 米での日本勢躍進に“予言”も「世界1位がすぐ達成されそう」
<ブリヂストンレディス 事前情報◇20日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
指定練習日の20日、大会を主催するブリヂストンと契約を結ぶ宮里藍と若手プロ、アマチュアゴルファーとのトークセッションが会場内で行われた。
大会恒例ともいえるイベントでは、日米で通算25勝を挙げ、世界ランク1位にも立ったことのある宮里から、プロとしての“心得”などが参加したアマ7人とプロ4人の若き選手たちに伝えられた。それぞれ時間を分け、約20~30分ずつの貴重な時間。選手たちの表情も真剣そのものだ。
質問の内容は技術的な部分よりも、日ごろの食事や休息の取り方、ツアーに参戦するなかで生まれた身近な疑問、将来挑戦したい海外での過ごし方など、生活面のものが目立った。これに対し宮里は、自身の経験やエピソードを織り交ぜ、対話した。
トークセッション後に取材に応じた宮里は、「アマチュア選手の質問も具体的で、自分に必要なことをすごく吸収しているという姿勢を今年も感じました」とまずは、選手たちの姿勢に感心。内容については「(アマチュアは)プロテストに向けてどうしていったらいいか悩むポイントで、今年もそういう話はでましたね」と明かす。
2017年シーズン限りでツアーから離れ、8年が経過。その間については、「ゴルフはどんどん進化していっている」ことを感じる。自分がプレーしていた時と比べ、価値観に変化が生じていても不思議ではない。そのため、「メンタルの話であれば共感できることはすごく多いので、そこにフォーカスしてなるべく話すようにしています」と、気を付けている点を挙げる。技術的な質問が少なかった理由については、「ギアの進化もすごいし、みんな球がねじれない。ストレートにボールを打っていける時代になっているからかな」と考察。そんな時代にあっても、“精神的支柱”という役割は変わらない。
今季も13人が米ツアーに参戦するなど、近年、自身もかつて主戦場にしていた海外での日本勢の活躍が目立つ。同じブリヂストン契約の古江彩佳が、昨年の「エビアン選手権」を制するなど、メジャー大会で日本勢が躍動する姿も珍しいものではなくなった。それは宮里も感じているようで、「ここ数年でこれだけメジャーチャンピオンが出ているので、次は世界ランク(1位)じゃないですか? そこが、すぐに達成されるような気がしています」という“予言”も飛び出した。
ツアー通算3勝の桑木志帆らは、このセッションに参加し、今ではツアーの中心になっている選手も多い。「こういう機会がないと直接話したり、じっくり考えを聞くこともない。(参加者が)成績を残しているとすごい目に入りますし」と、宮里にとってもここは刺激的な時間になっている。
自身についても「アニカ(・ソレンスタム)にそういう(相談する)機会があったり、ロレーナ(・オチョア)とも仲良かったし、そういう世界ランク1位の人が常に身近にいたのはありがたかったですね」と現役時代を振り返る。日本ゴルフ界を背負っていく若手に、これからもそんな経験も含め還元していく。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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