日本勢3人が予選落ちへ 杉浦悠太は全米の洗礼で通算20オーバー「簡単に立て直せない」
<全米オープン 2日目◇13日◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372ヤード・パー70>
全米オープンに挑んだ日本勢5人の中で、金谷拓実、河本力、杉浦悠太は、2日間で会場を去ることになった。“全米屈指の難コース”と名高いオークモントCCでの戦いは、3人にとって過酷なものとなった。
カナダでの予選会をリザーブから繰り上がり、本戦の切符をつかんだ金谷は、初日から連続して「75」。初日は4バーディを奪ったが、2日目は1バーディにとどまり、4ボギー・1ダブルボギーと崩れた。
「(条件は)みんな一緒なので。いいプレーができなかったので、残念です」。タフなセッティングに苦しむ中でも言い訳はせず、金谷は静かにこの結果を受け止めた。
一方、2年連続で全米の舞台に立った河本は、トータル12オーバーでフィニッシュした。前日は体調不良で苦しんだが、この日はやや回復。それでも「74」とスコアを伸ばせず、カットラインには届かなかった。
「すごくいいゴルフができていたんですけど、9番ホールで、1メートルのバーディパットを3パットしてしまって。そこで全てが終わっちゃった」。8番でのダブルボギー直後に訪れた好機を生かせず、後半では悪い流れを断ち切れずにボギーが積み重なった。
「本当に悔しい。最後まで気持ちを切らさずに、次につながるようなゴルフをしようと頑張ったんですけど」。11番でも3パットを喫したが、何より9番での痛恨のボギーが心残りとなった。
ただ、河本はすでに次を見据えている。5月の「~全英への道~ミズノオープン」で2位タイに入り、「全英オープン」の出場権を獲得済み。「全英オープンがあるので、そこに向けてしっかり体調管理して、ゴルフの状態ももっとよくできると思うので」と気持ちを切り替える。
「また挑戦したいというか、もう絶対に戻ってきたい場所だし、やれたらいいかな」。全米での悔しさは、全米で晴らすつもりだ。
今回が全米初挑戦となった杉浦は、トータル20オーバーと厳しい結果に。第2ラウンドは5ボギー・3ダブルボギーの「81」を叩いた。
「短いパットを外しちゃいましたね。ゴルフ場の難しさと関係ないところで、前半はボギーとか打って、流れを悪くしてました」。パーオンホールの平均パット数は2.13回。フェアウェイキープ率43%、パーオン率44%と数字にも表れた通り、すべてがかみ合わなかった。
「やっぱり難しい。流れを悪くした時に、簡単には立て直せない」。日本ツアーでは遭遇しないタフなセッティングに対応しきれずに終わった。
とはいえ、得たものは大きい。「パッティングのラインとかは今回難しかったですけど、こういうところでも読み切れないと。ミドルパットの成功率を上げるような練習をしたいと思います」と、課題も見つかった。
初のメジャーを終えて、「強まりました」と語った海外への意欲。米国ツアー進出を目指す杉浦にとって、この悔しさは次のステージへと押し上げる原動力になる。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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