世界中で90勝以上! グレッグ・ノーマンはV字軌道スイングで安定感と飛ばしを両立していた【プロコーチが解説】
6年以上、世界ランキング1位だったグレッグ・ノーマン(オーストラリア)。”ホワイト・シャーク”の異名をとり、世界各国で90勝以上を挙げたレジェンドだ。プロコーチである奥嶋誠昭氏は、そんな彼のスイングを「腕主体で、下半身はほとんど使っていない」と指摘する。
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グレッグ・ノーマン選手のスイングを見ると、下半身はほとんど動かさず、腕主体でクラブを大きく振っていますね。下半身は何も意識していないと思います。
ノーマンと言えばハイフィニッシュですが、これはタテ振りのV字軌道で打っているから。高いトップから、ハーフウェイダウンまでタメをつくり、インパクトに向けてコックをほどいてリリース。ロフトが立ちやすく、初速が出やすいんです。インパクト後は親指側に手首を曲げてタテに振り上げ、ヘッドをさらに加速させています。
V字軌道の方が助走距離は長くなるので、ヘッドスピードが上がりますね。また、スイング軌道も安定して再現性が非常に高まります。
シニアになるとヘッドスピードも出なくなるし、飛ばなくなるので、下半身を使わずに腕を主体で振るスイングはお手本になるでしょう。スタンスは狭く構える方が、腕主体のスイングはしやすくなるので、一度試してみてください。
■グレッグ・ノーマン
1955年生まれ、豪州出身。90年代に世界ランキング1位を331週保持したスーパースター。メジャー2勝、PGAツアー20勝、世界各国で90勝以上をマーク。
■解説・奥嶋誠昭
おくしま・ともあき/ 1980年生まれ、神奈川県出身。2018年からツアープロコーチとなり、日本のトップ選手を多数指導。レジェンドゴルファーのスイングにも精通。
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