ゴルフ初心者が3週間でパープレー達成!? 上達のカギは“イメトレ”にあった【心理学者に聞いた】
スポーツにおいてイメージトレーニングがどれだけ大切かということについて。まず、イメージトレーニングが一躍注目を集めるようになった40数年前の実験についてお話ししましょう。
某国のスキーチームが、選手たちを4つのグループに分け、第1グループは100%実技練習、第2グループは実技75%+イメトレ(正しい滑りをイメージするトレーニング)25%、第3グループは実技50%+イメトレ50%、そして第4グループは実技25%+イメトレ75%というメニューでトレーニングをさせたところ、第4、第3、第2、第1の順で成績がアップしたというのです。
ゴルフでもこんな実験結果が報告されています。某レッスンプロが、ビギナーの少年にプロのスイングを見せ、そのスイングのポイントを分かりやすく説明。その後、少年に目を閉じた状態で、自分がそのスイングを忠実に再現しているシーンをイメージさせました。そして翌日から3週間、「プロのスイングを5分間見た後、自分がそれと全く同じスイングをしているシーンを、目を閉じて5分間イメージしなさい」という指示を与えました。3週間後、少年はゴルフの練習を全くしていなかったにもかかわらず、実際のラウンドでハーフをパープレーで回ってきたというのです。
私も個人的にさまざまな実験を行ってきた結果、今では、イメトレによって脳に正しいスイングを覚え込ませることが上達の近道であると確信しています。そのやり方はいくつかありますが、まずは正しいスイングを繰り返し見て、それを頭の中で再現させてください。それだけで、アナタのスイングは大きく変わるはずです。
■解説・児玉光雄
追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員。
※『アルバトロス・ビュー』898号より抜粋
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