佐久間朱莉が師匠ジャンボとの祝勝会で開けたシャンパンの“秘密” 同門・西郷真央のメジャーVも刺激
<パナソニックオープンレディース 事前情報◇1日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6751ヤード・パー72>
なかなか勝てなかった日々を払拭した2週前の「KKT杯バンテリンレディス」。佐久間朱莉は、次々に届く祝福のメッセージでツアー初優勝を実感した。試合直後、LINEにはすでに200件を超える“おめでとう”の言葉が。「かなり時間はかかりましたけど、なんとか返せました」。喜びをかみしめる時間でもあった。
歓喜を味わった翌月曜日には、すぐに師匠・尾崎将司のもとに駆け付け『優勝しました』と報告。ずっと待ち望んでいた日が訪れた。そんなまな弟子に師匠は『おめでとう』と声をかけ、ハグでお出迎え。だが、「その後、『上位勢がみんなアメリカに行ってるから勝って当然だ』、『あの長いパーパットはなんなんだ』って言われました」と付け加えるのも、ジャンボ流の愛情表現だ。
同じ週の土曜日には、ジャンボや軍団メンバーのプロらに祝勝会も開いてもらった。そして、ここでも“念願”がかなうことに。3年前のジャンボの誕生日に、佐久間は高級シャンパンの『ドン・ペリニヨン』をプレゼント。「ジャンボ軍団の誰かが勝つとシャンパンを開ける(伝統がある)と聞いたので、『私が勝った時に開けてください』って渡して、ようやく開けてもらうことができました」。
“勝利の美酒”の味は「おいしくなかったですね~。あまりお酒が好きじゃないので…」と22歳にはちょっぴり大人の味だったが、「開けられたことがうれしかったです」という気持ちが勝った。
こんな幸せな時間を過ごした後、ジャンボ軍団に再びビッグニュースが届いた。西郷真央の海外メジャー「シェブロン選手権」制覇だ。ジュニア時代からともに切磋琢磨してきた1学年上の先輩が、偉業を成し遂げた。「あの優勝は私もうれしいし、ああなりたいと思った。また今週から頑張れる理由になってます」。身近な存在から得る刺激は特別だ。
西郷は、2017年に立ち上げられた「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の1期生。佐久間は、その少し前にはすでに弟子入りしていた。「(佐久間は)1期より前にはいたので…じゃあ0.5期生。原(英莉花)さんは0期生ですね」。“ほぼ同期”とも言える2人は、お互いが勝利した時もメッセージを送り合った。
今週は、もちろん2戦連続優勝が目標のひとつ。ただ、それ以上に強く念じているのが「全米(女子オープン)に行きたい」。5月29日開幕のメジャー大会は、その前週の5月19日時点の世界ランク上位75位までに出場権が与えられる。現在、佐久間は82位。「あと3試合で飛び込みたい」と、ここからの3連戦が大きな山場になる。
「2勝、3勝とすぐに報告に行けるようにしたい。(ジャンボ軍団に)入った時よりも、ましなスイングにはなったかなと思う。ジャンボさんのおかげで成長できました」
今週の優勝スコアは「12アンダーくらい」を想定する。ジャンボ邸のお膝元、千葉県で開催される大会。“すぐの報告”は、同門選手が手にしたメジャータイトルの挑戦権にそのままつながっていく。(文・間宮輝憲)
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