山下美夢有はショートパットに泣く 今季3度目トップ10入りも「粘り強いゴルフをしないと…」
<JMイーグルLA選手権 最終日◇20日◇エル・カバレロCC(カリフォルニア州)◇6679ヤード・パー72>
4打差の8位から出た山下美夢有は、ボギーフリー「66」のチャージをかけたが、優勝には2打届かず。3位タイで4日間を終えた。
午後1時10分のティオフに向けて練習場で体を動かした際は、いい感触がなかったというが、「ティイングエリアに立ったときには、いいリズムで振れていると思った」。1番では3メートル、2番では1.5メートルにつけて連続バーディ発進。追撃体制を整えた。
「ショットが安定していて、いい流れでプレーできた」と後半12番では“ベタピン”バーディを奪取。14番では「外してはいけないところだったけど、アプローチで練習した成果が出てくれた」と、フワリと浮かせたロブショットがカップインした。プレーごとに感覚が研ぎ澄まされ、ホールを重ねるごとに好ショットが増えていった。
15番終了時点で、首位と2打差がついていることを確認した。さらなる追い上げを狙ったが、16、17番ではショートパットを外してパー。この2つの好機を逃した時点で、山下の勝利はほぼなくなった。
16番は1メートルのバーディパットがカップ右に蹴られた。「距離も短かったし、ほとんど真っすぐのライン。それを外してしまったのが、きょう一番良くなかったところ」。17番は「グリーンが読みづらい。傾斜もあって、スライスするのかしないのか、絶妙なライン」と1.5メートルが左を抜けた。
昨年の最終予選会(Qシリーズ)を首位で突破したルーキーは、これが出場5試合目。今大会で3度目のトップ10入りとなったが、「粘り強いゴルフをしないとこっち(米国)では優勝できない。ああいう距離で確実にバーディを獲ること(が重要)。最後はパット」。日本通算13勝を誇る元女王は、あと一歩の差をこのように語る。
来週のメジャー初戦「シェブロン選手権」を目前に、「久しぶりに自分らしいプレーができた」とうなずく。「スイングプレーンなどがまだイメージ通りではないので、(理想に)近づけられるように来週も頑張りたい」。ストイックな姿勢で次戦を見据えた。(文・笠井あかり)
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