優勝との差はパッティング 山下美夢有がデビュー戦4位「この結果で終われてよかった」
<ファウンダーズカップ 最終日◇9日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
米最終予選会(Qシリーズ)でトップ通過した実力者が、初戦から存在感を発揮した。7位から出た山下美夢有が3バーディ・1ボギーの「69」でプレー。トータル13アンダー・4位タイでデビュー戦を終えた。
優勝争いに加わることを目指した最終日。1メートルにつけた3番、3打目をベタピンにつけた6番パー5と前半で2つ伸ばしたが、「きょうはなかなか決まらないパットも多くて苦しい流れが続いた」。サンデーバックナインに入ってもパー行進は続き、終盤の15番パー3で「ショットは良かったけれど番手が良くなかった」とグリーンをオーバーしてボギー。初日前半11番から続いていた連続ボギーフリーは66ホール目で止まった。
直後の16番でもグリーンに乗らず、残り30ヤードから寄せきれなかった。だが、ボールの回転を意識しながら4メートルのスライスラインを流し込んでパーをセーブ。17番パー5では1.5メートルを沈めてバーディ。米ツアーメンバーとしての初戦で、堂々のトップ5だ。
「出る試合は上位で戦う気持ちでやっている。でもまずは、この結果で終われたというのもよかった」とうなずく。「セッティングも難しいですし、芝も違う。その辺りを練習して、それが試合で結果に出ればもっと自信にもなりますし、すごく楽しいなというのはありますね」。飛び込んだ世界最高峰のツアーで、まずは充実した一週間を過ごした。
優勝スコアはトータル21アンダー。8打の差を「パッティング」とした。「ワンピン以内をいかにどれだけ決めるか、決めないかで優勝というのも変わってくるのかな」と勝負どころでのグリーン上をポイントに挙げた。とはいえ、それをデビュー戦に感じることができる位置にいる、というのも自信を持てる部分だ。
「セッティングが難しいなかでもアンダーパーで回る選手が多い。そういうなかで戦うためには、技術も、いろいろな面でもっとレベルアップをしたい。次の大会に向けて準備していきたい」。次戦は世界ランキング上位者の資格で出場する、3週間後の「HSBC女子世界選手権」。手応えや課題とともに、日本に一時帰国する。(文・笠井あかり)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。