硫酸マグネシウムの入浴料「エプソムソルト」の使い方と効果を解説

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汗と一緒にその日の汚れと疲れを洗い落とす入浴の時間は至福の時間ですよね。そんなバスタイムを充実したものにするために、藤原さんがおすすめなのは「エプソムソルト」と呼ばれる入浴料。よりリラックスした気分になれるんだとか!

イチオシスト:藤原 千秋
大手住宅メーカー営業職を経て住まいや暮らしの記事を執筆し20年以上。監修、企画、広告、アドバイザリー等の業務にも携わる。プライベートでは三女の母。 『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など著監修書、マスコミ出演多数。

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塩ではなく、塩化マグネシウム。美容と健康を保つミネラルはいまや食べない、飲まない


「ホテルのバスルームに浴槽がなかった」ときに感じた絶望感を紐解いていくと、私が日常的に当たり前のように浸かっている「お湯」というものの偉大さに行き着きます。それはしかも新湯でないに越したことはないため、入浴料にこだわりたい。

そうして今たどり着いた「エプソムソルト」浴という最適解でした。無骨なパッケージ以上に私を満足させてくれ、この入浴料はすっかり愛用品となりました。


風呂に入れないことはときに絶望を意味する

過日、出張で泊まったホテルのバスルームに、バスタブがなかった……。

「だから何だ?」という人もいるかも知れない。たかがバスタブ、身体は洗えるし、さほど必要なかろう。確かにそうかも知れません。

けれども「そのこと」が身にしみたときの、言いようのない心もとなさというのは、うまく言語化しにくいものの、確かにある種の「絶望」だったと思うのです。

お風呂の、お湯というもの。根源的に「羊水」を喚起する、揺蕩(たゆた)う湯。朝から晩まで忙しく慌ただしく気働き、動き回ってきた長い1日の終わりに、やっと浸かれるお湯という場の温かさと言ったら……! それを私は日々享受しています。

だからこそ新幹線で長時間振動され、そののち重い荷物とともに移動しては、あれやこれやをこなした特殊な1日のその後の、やっと気が緩まる夜の時間なのに「お湯に浸かれない」ことが、ひたすら堪えたのです。

私はいつも「お湯」に労われたい、よく頑張ったと。そうして身体じゅうに浴びたホコリやチリや花粉や煤煙やタバコのヤニやら何やらかにやらと、汗と垢と筋肉疲労、すっかりこそげ落として眠りたいのです。

「エプソムソルト」の満足感とは

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150Lに対して150~300gが目安。10数回の入浴に


「エプソムソルト」という入浴料のことを知ったのは、案外最近のことでした。もともと新湯があまり好きではないため、重曹を入れたりセスキ炭酸ソーダを入れたりで「アルカリ泉」化を試みたり、いろんな入浴料を無手勝流に使ってきたりしていました。

「ソルト」と言っても「エプソムソルト」はいわゆる「塩(しお、食塩)」ではなく、純粋な「硫酸マグネシウム」の結晶です。15世紀ごろイングランドのエプソム(Epsom)という場所で発見されたことから、その名で呼ばれるようになったと言われています。

白色の粉末で、確かに見た目が塩っぽいため、「ソルト」と言いたくなる気持ちも分かる。水に溶けやすい性質で、欧州ではいわゆる「バスソルト」として、長く重宝されているのだそうです。「塩」を入浴に使う「塩浴」などのための塩も「バスソルト」と呼んだりしますので、ちょっとややこしいですが。

「エプソムソルト」に使われている「硫酸マグネシウム」は素材そのものには匂いがなく、お湯も色も匂いもないのですが、そのシンプルさが、どこかとても清々しい。入るととても心地よく、リラックスした気分になります。

そうそう「エプソムソルト」浴は「ハリウッドセレブ」が取り入れている美容法だ、という紹介もありました。話題になっているのかもしれませんね。

近年「エプソムソルト」が日本に普及し始め、選べるほどに種類が増えましたが、私がおすすめしたいのは、ヒロセが取り扱う「シークリスタルス 国産 エプソムソルト(硫酸マグネシウム)入浴料」。このリラックスライムは格別で、私は今後も愛用し続けると思います。


DATA
ヒロセ┃シークリスタルス 国産 エプソムソルト(硫酸マグネシウム)入浴料

内容量:2.2kg
サイズ:15×10×27cm
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編集部調べ:「エプソムソルト」マグネシウム風呂の効果や入り方、注意点

すっかり「エプソムソルト」の虜という藤原さん。“やたら汗を出す”ためには、正しく使うことも大切です。ここからは、メーカー情報などを参考に、編集部で商品情報について調べてみました。


■エプソムソルトとは?

エプソムソルトとは「硫酸マグネシウム」の一般名称で、欧米で広く使われている入浴剤。
200年以上昔、イギリスのエプソムで発見され、塩に似ているのでエプソムソルトと名づけられましたが、塩ではありません。マグネシウム風呂の効果で、お肌のケアに役立ち、綺麗にサラサラになります。

■硫酸マグネシウムとは?

マグネシウムは、からだの色々な細胞の働きに必須な主要ミネラル。硫酸マグネシウムは海水の3番目の成分でもあります。安全なマグネシウム風呂は赤ちゃんでも使用できます。


■「エプソムソルト」マグネシウム風呂の効果

藤原さんの実感では、「ありえないくらい汗が出てあったまる」「新陳代謝が怪しくなってきている昨今の四十路にとって、この効果だけでも使い継ぐ理由になる」とのことで、効果について、「概ね、保温効果があり、保湿効果があり、皮膚からミネラル(マグネシウム)補給が叶い、むくみが和らぎ、神経が落ち着き、デトックス(毒素排出)効果もある云々」と伝え聞くこともあるようです。
メーカー情報などを参考に、マグネシウム風呂の効果や感想として挙がるものをまとめました。

・マグネシウムの還元作用で臭いや汚れが落ち、消臭効果がある
・肌にマグネシウムが付着し、細胞の分裂を促し、水分量がアップし、潤いが改善して肌がすべすべに
・血行促進効果もあって体がポカポカ、冷えが改善する、代謝が良くなって汗をかきやすくなる
・お湯が柔らかくなり、湯触りがよくなる


■お風呂での使い方、入浴剤として使う量

エプソムソルトのお湯に対する分量は0.2%ほどが目安。浴槽に150Lのお湯を張った場合、150~300gほど。付属のスプーンで5~10杯、あとは自分の好みに合わせて調節しましょう。

■使用量と1回分の値段、コスパ

・エプソムソルトの量は0.1%が必要な目安となります。浴槽のお湯が150ℓの場合は、エプソムソルトを約150g以上(付属のスプーン50ccの場合3〜4杯。
・Amazonでの販売価格が2.2㎏ ¥1,320(2020年11月18日現在)なので、1gあたり0.6円。1回150g使うと約90円となります。

■エプソムソルトの入浴時間

・藤原さんも10~20分を目安に入浴していますが、メーカー推奨の入浴時間も20分以内とされています。 汗をたくさんかくので、それ以上の入浴は避けたほうがよいようです。


■入浴方法や注意点

・お風呂から上がったら、ゆっくり身体を休めましょう。
・お風呂から上がる際に洗い流す必要はなく、上がり湯はいりません。
・保湿剤の併用をおすすめします。
・黒ずみや角質の気になる部分にエプソムソルトを適量、手に取り、直接なでるようにマッサージしても可。
・ 飲酒後の入浴はお控え下さい。
・飲用はしないでください。
・お子様の手の届くところに置かないでください。
・高温多湿の場所には置かないでください。

商品自体は飲用不可ですが、食品添加物基準で製造され、赤ちゃんでも入浴できるほど安全と言われるエプソムソルトのマグネシウム風呂入浴。意識的に汗をかいて、毎日の入浴でしっかり温まる習慣をつけてみるのもおすすめです。

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