ほったらかしで絶品サラダチキン！Slaiyaの低温・真空調理器

この低温調理器を使わずに作った鶏ムネ肉料理を食べると、「なんだこりゃ」と言いたくなります。（作るのは私ではないのですが、）とにかく美味しい。

調理中に鍋を見張っている必要もなければ、これといった手入れも不要で、ほったらかし、使いっぱなしで、「とにかく美味しい」サラダチキンができるのだから、イチオシしないわけにはいきません。

低温調理は“きわ”を攻める調理法

まず最初に白状しておかなければならないのですが、この「低温・真空調理器」というものをわが家において、主に利用・活用しているのは私本人ではありません。家人（夫）であり、私は、これを使って調理された、自家製「サラダチキン」などを、ただひたすら美味しく食べる専門です。

よって、当該調理器をいかに活用せしめるかについては主たる使用者に取材いたしましたので、まずそれに基づいてご紹介したいと思います。

この「低温・真空調理器」を使ってサラダチキンを作る手順

①冷蔵庫から出し、やや常温になじませた鶏ムネ肉に塩を振ります
②食品用ポリ袋に肉を入れ、袋ごと水の中に漬けて水圧で空気を抜き、袋の口を固く縛ります
③寸胴鍋など容量の大きな鍋に水を入れ、ポリ袋に入れた肉をしっかり漬け込んでから「低温・真空調理器」を差し込み、「62〜63度」に設定、「3〜4時間」のタイマーをかけます（肉の量や厚みによって加減）
④肉が厚めの場合は、さらに一度、加熱中に肉の上下をひっくり返してムラなく加熱できるようにします

基本的には、ただこれだけ。ほったらかしです。鍋の前で見張っている必要はありません。吹きこぼれもないので安心です。加熱が終わった後は、すぐに取り出して食べても温かくて美味しいですし、冷蔵庫などで少し冷やしても。ただ調理後は速やかに食べます（そもそもわが家は子どもが多く、しかもよく食べるのでおかずが残ることがないのですが）。

「低温調理」「真空調理」というのは比較的新しい調理法という印象だったのですが、「ローストビーフ」などの作り方とほとんど同じ考え方のものだそう。

とはいえ肉のたんぱく質の変性温度に焦点を当て、特に鶏ムネ肉のように加熱によってパサつきやすい（水分が逃げてしまいやすい）肉の旨みを含んだ水分を逃がさない、しかし食中毒の原因になりかねない微生物は殺せるだけの加熱は施したい、といった一種相反する要望の“きわ”を攻めている調理法なわけで、本来ならそこそこ高度な知識と技術が要るものです。

夫のこだわりは1、2度の誤差

家人よりの注意事項としては、まず「低温・真空調理器」を使い始める前に、きちんと鍋の中の水温が上がっているかを別の温度計でも確認し、機械に表示される水温とのギャップを把握しておくことだそうです。1、2度の誤差はあるかも知れないとのこと。キッチンの気温や鍋環境にも左右されるところなので、個々で調べておく必要があります。

また、ポリ袋に肉を入れる際には空気をキッチリ抜かないと（真空にしないと）、「低温・真空調理器」によって温められた湯の熱伝導がなされなくて、肉が生煮えになり微生物が繁殖してしまうリスクがあるため、よくよく注意しなければいけません。

塩を振った後に少量の油（オリーブオイルなど）を肉の表面にまぶすことで「しっとり」感を増すのに加え、空気が残りにくくなる効果もあるそうです。

ほかで作られた鶏ムネ肉に「なんだこりゃ」と言いたくなる

さて「食べる専門」な私個人からすると、この調理法で調理された「鶏ムネ肉」を食べてしまうと、ほかの方法で調理された「鶏ムネ肉」に「なんだこりゃ」と言いたくなるほど、これは、美味しいです。

要らない旨みなどが添加されていないので本当にシンプル。そのままでもいけますし、生野菜と一緒に玉ねぎドレッシングと一緒にいただいても美味しい。少量のワサビを添えてお刺身のような感覚で食べるのもいけます。

「低温・真空調理器」本体は、鍋の水の中に突っ込むだけなのでほとんど汚れず、これといった手入れはいりませんがくれぐれも生肉を触ったままの手ではいじらないようにしましょう。

DATA
Slaiya┃低温調理器 Sous Vide 真空調理器
サイズ：38.0×9.0×6.0cm
電源タイプ： AC 100～120V
重量：998g
ケーブルの長さ：130 cm

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