地面の凸凹、もう無視していい。設営5分の“高床式テント”で、ソロキャンプの寝床問題が全解決【実機レビュー】
イチオシスト
記事中画像撮影:筆者
寝床作りが、毎回地味にめんどくさい…

キャンプに慣れてきた今でも、意外と気を使うのがテントの設営。作業自体の手間もありますが、設営後に横になってみたら地面の凸凹や石などで寝心地が悪かったりするものです。
ソロキャンプだと、テントの設営を後回しにしてしまい、面倒になって車で寝てしまうなんてことも。もうちょっと手軽に使えるものがあればいいのに……と思っていたところ、良さそうなアイテムを発見!
う、浮いてる!? コットテントってどうなんだろう

そんなテント設営の悩みを解消してくれそうなのが、コットの上にテントを設営できる「コットテント」。文字通り、コットにテントを取り付けて浮かせて使うものなので、地面の影響問題からは解放されそうな予感です。
とはいえ、実際使ってみないと未知な部分も多い。ということで今回は、アッソブから新たにリリースされたコットテントをピックアップ。フィールドで使い勝手を詳しくチェックしてみました。
コットテントAS2OV(アッソブ)

アッソブ「コットテント」って、こんなテント

こちらがアッソブのコットテント。サイズはW2600 × H1340 × D2400mmで、ソロ用テントにちょうど良いサイズ感です。
インナーテントはメッシュ仕様で、単体でも設営可能

構成はフライシートとインナーテントで、インナーは全面メッシュ仕様。コットテントとは言うものの、あくまでもテントはテント。もちろんコット無しで、地面に置くテントとして使うことも可能です。
せっかくコレを買ったのに普通に使うのもちょっと違う気もしますが、悪天候時などコットテント単体で使うのがためらわれるようなシチュエーションでは、直置きもアリかもしれません。

フライシートの素材は、210Dのポリエステルリップストップ。天井部分は、210Dのナイロンポリカの組み合わせになっています。
小型テントなら通常は50〜100Dもあれば十分ですが、この数値はかなり高め。強度も耐水性もバッチリ強化されている印象です。
重量は3kg、収納サイズもコンパクト

収納は片手で持てるほどのコンパクトなサイズ感で、重量もわずか3kg。設営撤収時の持ち運びが楽になり、積載スペースの削減にもかなり貢献してくれます。
重くて大きいテントって運ぶだけで疲れちゃいますが、これならまったく問題なさそうです。

ちなみに今回のレビューではブラックをチョイスしましたが、カーキのラインナップも。どちらも男前なサイトになじみそうなカラーリングです。
合わせるコットは、同じくアッソブの「ナイロンポリカボネートコット」

今回使用したコットは、アッソブ純正の「ナイロンポリカボネートコット」。ハイコット用の脚がセットになっていて、使用シーンに応じてハイとローの切り替えが可能です。

アッソブ推しの600Dポリカ素材で耐久性が高く、張りがありたわみも少ない上質なコット。長さ192×幅70cmのワイド設計で、身長180cmの筆者でもしっかり収まるサイズ感です。
ナイロンポリカボネートコットAS2OV(アッソブ)

これにテントを合わせたとき、どんな寝心地になるんでしょうか? では実際に、コットテントを設営しながら詳細を見ていきましょう!
設営してみる

まずはインナーテントの組み立てから。インナーを地面に広げ、ひとまとまりになったポールを展開。ポールの先端をインナーの角に固定し、インナーのフックをポールに引っ掛けて自立させます。
ポールがすべてまとまっているので自立させるのはとても簡単。ここまでの所要時間は2~3分程度でした。
コットへの取り付けは、ゴムバンドを引っ掛けるだけ

コットへの取り付けは、インナーのフロアの四隅にあるゴムバンドを引っ掛けるだけ。難しい手順はまったくなく、誰でも取り付けできそうな超簡単仕様です。

あっという間にインナーの組み立てと、コットへの取り付けが完了。さすが同ブランドのギアだけあって、組み合わせたときのフィット感は良好でした。
インナーはメッシュなので、天気が良いときやカンガルースタイルでタープ下に入れるときなどは、インナーのみで風通しよく過ごせて、虫除けの蚊帳としても活躍してくれそうですね。

もちろん、ローコットの状態での使用可能。フロアの両端部分は高めに立ち上げられていて、就寝時に横からの視界をカットしてプライバシーも確保してくれます。
フライシートの取り付けも5分で完了!

フライシートは、インナーを覆うように被せてからポールに取り付けていきます。

ボトムのところはゴム紐を引っ掛けて固定完了。

フライシートの取り付けが完了したら、スカートの先に付いているロープを8ヶ所ペグダウンすればOK。
コットが組み上がっている状態からなら、インナーからフライシートまで5分もあれば設営完了しちゃいます。

思いのほかサクサクと設営できたところで、さっそく使用感を確かめてみましょう!
実際にコットテントを使ってみた
身長180cmでも、かがまず座れるのに感動!

まずはサイズの確認から。公式サイトによると、インナーの天井高さは95cmとなっていますが、実際に座ってみると180cmの筆者でも頭が触れず、身体を丸めることなく過ごせます。これはかなり快適!
高さが低いテントで身体を丸めて過ごさないといけないのは思いのほかストレスを感じるので、普通に座れるというのは大きな評価ポイント。いくら設営が手軽でも、居住性を犠牲にはしたくないですからね。

横になってみました。長さ的にはジャストですが、寝るだけであれば窮屈というほど狭くは感じません。
幅も多少ゆとりがあって、ちょっと動いたり寝返りするのも問題なし。
マットを入れてみると…

寒い季節にコット単体で寝ると下からの冷気で底冷えしてしまうので、マットを入れられるかどうかも重要です。
そこで筆者が愛用しているニーモのマット「ローマー」を入れてみたのですが、厚さ10cmということもあり、流石に大きすぎて入りませんでした(笑)。

定番のサーマレストのクローズドセルマット「Zライトソル」であれば、ほぼジャストサイズ。他にもそれほど大きくないインフレーターマットやエアマットであれば、問題なく入りそうです。
Zライトソルサーマレスト

人目を遮りつつ、涼しく過ごせそうなのが良い

フライシートを取り付けた上で前後を開けても、開放感は健在。暑いときは前後を開けて通気性を良くしたいけど、プライバシーも確保したい……そんなシーンにも対応してくれそうです。

幕内も黒で丈夫なリップストップ生地だけあり、透け感はほぼなし。インナーの天井にはフックがあり、ランタンを吊り下げられます。

フロア付近には、2ヶ所のポケットが。携帯電話やバッテリー、サングラスなど小物入れとして重宝します。
コットにも収納の工夫が光る!

ちなみに、コット側にも収納の工夫が! 小物入れとして背面に取り付けられるメッシュが付属していて……


中に入っている収納ケースはサイドにつけられるほか、枕にもなるようにベルクロがつけられています。

また、コットが入っている本体の収納ケースもサイドにつけて使用可能。このアイデア、フィールドでの使い勝手が考え抜かれていますね。

実際にキャンプをする想定で、普段使っているギアでレイアウトを組んでみました。ソロなので荷物も少なく、かなりコンパクトなサイトに仕上がっています。
あえてゆったり並べてみましたが、スペース的には3×3mもあれば充分収まりそうなぐらいスッキリしていて、これならサイト作りの負担はかなり軽減されそうです。
もうコレ、チェア要らない説すらある

さらにチェアも撤去して、コットでチェアと寝床を兼ねるスタイルにしてみました。チェアが無い以外は同じなので、これで充分キャンプできちゃいますね。
せっかく手軽さを求めるなら、このぐらいストイックなのもいいんじゃないでしょうか。姿勢が窮屈じゃないので、腰や膝に負担が来がちな中年に優しいスタイルというのもありがたいですね。

手軽に設営でき、細かい工夫や使い勝手も想像以上に良かったコットテント。今回実際に使ってみて、特に良かったと感じたところをご紹介します。
とくに良かった!3つのポイント
1|地面の凸凹や状態を気にせず設営できる

コンパクトさ故の手軽さというのは確かに感じましたが、それはコットテントに限らず小型テントであれば同様なので、そこまでメリットには感じませんでした。
最も魅力的に感じたのは、凸凹や岩など地面の状態を気にせずに設営ができるという点。ゲリラ豪雨でサイトが水没することもあるので、そういった影響を受けずに済むと言うのは、それだけで安心感に繋がります。
あとは、浮いていることで全体的に通気性が高いので結露が発生しにくく、乾きが早いというところも手軽さを後押ししてくれます。
2|思った以上に前室が広い

実際使ってみて驚いたのは、前室の広さ。前後両方使えば、ソロキャンプぐらいのギアならすべて収納できるんじゃないかというぐらいのスペースがありました。
なんだかんだギアを出しっぱなしで寝るのって不安なので、収納スペースがあるのは助かります。
3|“隠しパネル”で庇(ひさし)を作れる

ここも痛快ポイントで、じつは前後2面の開放できるドアパネルには拡張用のパネルが内蔵されています。これを展開して広い庇を作ることができるので、日除効果はバッチリ。ちょっとした雨ぐらいも、これで充分防げそうです。
跳ね上げ用のアップライトポールが、2本付属になっているのも嬉しいですね。幕が濃色で生地が厚いこともあり、幕内はけっこう暗くなり、遮光性も高く感じました。

そして、デメリットとまでは言いませんが、「こうだったら良かったのにな」というところもありました。
気になったところは…
サイズの割にはペグダウンの箇所が多い

フライシートを張る場合、最低でも8ヶ所をペグダウンする必要があり、サイズの割にはペグダウンの箇所が多め。
また、耐風性を高める狙いもあると思いますが、ペグダウンすることでコットが固定されてしまうので、せっかくなら気軽に動かせた方がもっと使い勝手が良さそうだな、と感じました。
純正以外のコットにも取り付けできるが…

「すでに持っているコットにも取り付けができたらいいな」と思う方もいるのではないでしょうか。
参考までに、筆者私物のヘリノックスのタクティカルコットにも取り付けられるか確かめてみました。

すると、取り付けることはできましたが、ヘリノックスのコットは幅68cmと細いため純正品ほどのフィット感はなく、若干ズレやすい印象。
純正ではないコットを使う場合は、テントの幅と合う幅70cmのものを選ぶと良さそうです。
凸凹も水たまりも関係なしの高床式テント、アリかも!

使い勝手という点では通常のソロ用テントとさほど変わりがありませんが、地面から浮いているというところが圧倒的に他と違うコットテント。フィールドによって地面の状態がさまざまなキャンプでは、地面の影響を受けにくいというのはかなりのアドバンテージです。
これまで未知の領域ではありましたが、ソロ用の手軽なテントをお探しの方には充分候補に入りうる機能的なテント。ぜひ選択肢の一つとして、検討してみてはいかがでしょうか。
コットテントAS2OV(アッソブ)

ナイロンポリカボネートコットAS2OV(アッソブ)

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記事提供元:CAMP HACK
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