初日にはプロ初の『+5』も経験 永峰咲希の“超難コース”での処世術「キレイなゴルフなんてできない」
イチオシスト
<台湾ホンハイレディース 2日目◇13日◇ザ・オリエントゴルフ&カントリークラブ(台湾)◇6720ヤード・パー72>
台湾大会の初日。永峰咲希は14番パー4で、プロになってから初めてという“+5”の大たたきを経験した。「“ダブルボギー”とか“トリプルボギー”とか名前がついているものはありますけど、+5は…」。アンプレヤブルの処置や風の読みなどにミスが出た結果については、笑うしかないといった様子で振り返る。
それでも、この後の心持ちが、2日目を終えアンダーパーが佐久間朱莉ただひとりになった難コースでは大事になる。「その時(+5)もショットが悪かったわけではなく、判断のミス。ラウンド中は『あれがなければパープレーじゃん』(初日のスコアは4オーバー)とか考えながらやってました」。不規則な風に急な傾斜のグリーンが並ぶコースでは、時に理不尽なことも起こる。すべてを受け入れ、一喜一憂しないことが、歩みを進めるうえで大事になる。
「アンラッキーと同じくらいラッキーなこともありますから」。そして初日が“前者”なら、2日目のラウンドでは“後者”が現れたといえる。バーディとボギーが1つずつと耐えていた前半の終盤にピンチが訪れた。
まず8番で右に外れたティショットが木の真裏へ。そしてグリーン方面を狙った2打目はスタイミーな木に当たり、グリーン右の傾斜下に飛んで行った。それでも3打目をピン手前1.5メートルに寄せてガッツパー。ここは「ダボもありましたよね」と振り返るホールになった。さらに9番では今度は左に外して暫定球を打ったほど。だが左ラフで他の選手も総出でボールを捜索し、かろうじて発見することができた。ここも最後はパーを記録。連続ダボなどの結果になってもおかしくなかったホールでのロスを抑えた。
「普通にアプローチを打てる場所に落とすことを心がけています。最低限アプローチが打てて、パーを拾えるように。ここではキレイなゴルフなんてできないと思っています」。泥臭く、なりふり構わず難コースと向き合うのが、永峰の台湾での“処世術”だ。
昨年「資生堂・JALレディス」で5年ぶりの優勝を果たし迎えた新シーズン。だが開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」では予選落ちを喫した。今年はクラブ契約フリーになるという心機一転も決断。ドライバーは新たにタイトリストの『GT3』を投入しているが、これも「早めにいただいて、オフに打ち込んだので今はタイトリストを使ってますが、テーラーメイド、キャロウェイ、ピンもテストを続けています」とクラブ選びもまだ完成というわけではない。
そのなかで掲げるシーズンの目標は2つ。「複数回優勝。去年も1勝したあと勝ち切れず、勝つ難しさを知った」というのが1つ目。そしてもうひとつが「60~100ヤードのショットの精度を高めたい」。そうやってまずは通算4勝目を目指していく。
ホールアウトしてくる選手の表情は、みな疲労感たっぷりだ。何も語らずとも、その姿を見るだけでタフな一日だったことはうかがえる。第2ラウンドを「72」でまとめた永峰は、トータル4オーバーながら10位タイで決勝ラウンドに進出した。2日目の全体の平均ストロークが『78.3208』だったコースでの首位との7打差は、あってないようなものといえる。(文・間宮輝憲)
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