【読解クイズ】文章に入る言葉は何?(Vol.1)
イチオシスト
【問題】

次の文章を読んで、文中の( 1 )に入る最も適切な言葉を選びなさい。 ある晴れた秋の午後、私は近所の公園へ散歩に出かけました。ベンチに座って色づいた銀杏並木を眺めていると、足元にカサカサと落ち葉を踏む音がしました。ふと見下ろすと、一匹の茶トラ猫がこちらを見上げています。首輪をしていないので、どうやら野良猫のようです。私は猫があまり得意ではありませんでしたが、その猫は人懐っこく、「ニャー」と甘えた声で鳴きながら、私の足に体をすり寄せてきました。( 1 )、不思議なことに、私の心から苦手意識がすうっと消えていき、代わりに温かい愛おしさが込み上げてきたのです。私は持っていた水筒のお茶を一口飲み、少しだけ残っていたサンドイッチのパンをちぎって差し出しました。猫はそれを美味しそうに食べると、満足したのか私の膝の上で丸くなって眠り始めました。その温もりを感じながら、私は「また明日もここに来よう」と心の中で呟きました。 問:( 1 )に当てはまる接続詞を選びなさい。 A. すると B. つまり C. なぜなら D. たとえば
★ ヒント
ヒント1:前では、筆者が「猫が苦手だった」という以前からの感情や状況が書かれています。
ヒント2:後では、猫に懐かれて「愛おしさが込み上げてきた」という、以前とは逆の変化した感情が書かれています。あるきっかけによって、状況が一変したことを示す言葉が入ります。
【解説】

【正解】 A. すると 【解説】 ( 1 )の前の文章では、筆者が元々「猫が得意ではなかった」にもかかわらず、猫が甘えてきたという状況が描かれています。一方、( 1 )の後の文章では、その行動を受けて「苦手意識が消え、愛おしさが込み上げてきた」という心の変化が起きています。ある動作や出来事の直後に、続いて次の事態(ここでは心の変化)が起こることを示す接続詞「すると」が最も適切です。他の選択肢は以下の理由で不適切です。・B(つまり):前の内容を別の言葉で言い換える場合に使います。・C(なぜなら):前の事柄の理由を説明する場合に使います。・D(たとえば):具体例を挙げる場合に使います。
いかがでしたか?動物との触れ合いが人の心を変える、そんな優しい瞬間の物語でした。文脈から登場人物の感情の変化を読み取ることは、脳の感情を司る部分の良い刺激になります。次回もまた、オリジナルストーリーでお会いしましょう!
記事提供元:脳トレ日和
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