来季前半戦に“フル出場”できるのはQTランク何位まで? 今年の結果を基に予想
イチオシスト
<JLPGAファイナルQT 2日目◇3日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 東コース(茨城県)◇6418ヤード・パー72>
国内女子ツアーの来季出場権を争う予選会(QT)のファイナルステージが行われている。シード権を手にできなかった選手や今年のプロテスト合格者らが出場。4日間72ホールのストロークプレーによる順位に応じてQTランクが与えられ、来年のレギュラーツアーおよび下部ステップ・アップ・ツアーの出場優先順位が決まる。
■そもそもQTって?
正式名称は「クォリファイングトーナメント」(Qualifying Tournament)で、頭文字を取ってQTと呼ばれている。QTはファーストステージ、ファイナルステージの2ステージ制。ファーストは先週の11月25~28日にA地区(埼玉・こだまゴルフクラブ)、B地区(静岡・裾野カンツリー倶楽部)、C地区(三重・ジャパンクラシックカントリー俱楽部)で行われた。
ファースト突破者に加え、シードを喪失した選手、メルセデス・ランキング56~70位の選手、ステップ優勝者など合計104人がこのファイナルに出場している。
■QTランクからどうやって出場資格が決まるのか?
ツアーでは大会ごとに出場人数が定められている。出場できるのは、まず出場権が約束されている選手(シード、永久シード、準シードなど)たちで、主催者推薦の選手にも枠が割り振られる。そして残った枠に、QTランクの上位者から順に出場権が与えられる、というわけだ。
例えば出場人数が108人の大会に、シード選手らが50人、推薦選手が20人出場すれば、残るは38枠。単純にいえばQTランク1~38位の選手に出場権が与えられる、ということになる。欠場者などが出た場合にもQTランクで次点の選手が繰り上がりで出場できる。
■QTランク何位までがツアーに出場できるのか?
今回与えられるQTランクで決まるのは、シーズン途中に行われる第1回リランキングまでの出場優先順位。たとえQT1位で通過しても、フルシーズンを戦うことが約束されているわけでない。とはいえ、前半戦では例年15試合ほどが行われており、リランキングを突破すればシーズン中盤戦、終盤戦まで出場することもできる。それを踏まえても、このQTランクはかなり重要なものだ。
では、QTランク何位までが来季前半戦にフル出場できるのか。ツアー日程はまだ発表されていないが、今季の結果を参考にみていきたい。
今季は6月「ニチレイレディス」終了時点で第1回リランキングが実施され、前半戦は14試合が行われた。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の資料によると、前半戦でQTからの出場者が最も少なかったのが「ダイキンオーキッドレディス」と「Vポイント×SMBCレディス」の36位まで。続いて、「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」と「Sky RKBレディスクラシック」の37位だった。
これらを踏まえると、来季前半戦フル出場ラインは“QT37位以内”が目安になりそうだ。
ただ、主催者推薦のないメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は最多のQT63位までが出場するなど、“QT37位以内”を逃してもビッグトーナメントに出場できる可能性は大きい。今季実績ではQT40位であれば7試合、QT50位は4試合に出場できた。
■ひとまず職場は確保できるが…
ちなみに、QT150位前後であれば下部ツアーには問題なく出場できる。ファイナルQTを最下位で終えてもQTランクは104位。来季の職場がない…という状況はひとまず回避できる。それでも、レギュラーツアーの出場権を獲得するのが最優先事項なのは言うまでもない。
【今季前半戦とQTからの最終出場順位】
ダイキンオーキッドレディス(36位)
Vポイント×SMBCレディス(36位)
アクサレディス(39位)
ヤマハレディースオープン葛城(49位)
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(37位)
KKT杯バンテリンレディス(38位)
パナソニックオープンレディース(38位)
ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(63位)
Sky RKBレディスクラシック(37位)
ブリヂストンレディス(55位)
リゾートトラスト レディス(61位)
ヨネックスレディス(52位)
宮里藍 サントリーレディス(46位)
ニチレイレディス(42位)
<ゴルフ情報ALBA Net>
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