【2025総決算】CAMP HACK編集部員が「マジで買って良かったモノ」6選
イチオシスト
記事中画像撮影:筆者
編集部6人に聞いた「2025年ベストギア」

キャンプの知識や楽しさをより多くの人に伝えたい思いで日々奔走し、取材にプライベートにキャンプを重ねてきたCAMP HACK編集部員たち。
もはや公私の別なく新作は気になり、話題のギアはすぐさま試したい。読者のみなさんと同じく、キャンプ沼から全身抜け出せずにいます……!

そんな彼らのベストギアをご紹介するこの連載企画。各自の好みやスタイルは違えど、購入の経緯や魅力の語り口はリアルで、参考になるものばかり。
今回は6名の編集部員たちに、「2025年のマイベストギア総決算」を発表してもらいましょう!
理想のお座敷スタイルならコレ一択!

CAMP HACK Channel はせべ
CAMP HACKのYouTubeチャンネルのカメラの後ろにいる人。撮影機材、キャンプギア、ガジェット沼に肩まで浸かっていて、溺れそう
TOKYO CRAFTS「 ハビソル」

出典:TOKYO CRAFTS
ニッチなこだわりで、ちょっと他とは被らない個性派ギアを見つけ出すのが得意な、動画チームのはせべ。彼が今年のベストギアに選んだのは、TOKYO CRAFTS「ハビソル デュオテント」。
他とは一線を画すデザインと高い機能性が人気の、同ブランドのテント。こちらは一体、どんな魅力が詰まっているんでしょうか?

はせべ:長年、さまざまなテントで”お座敷スタイル”を試してきたけれど、景色が見えない・冬しか使えない・設営が大変などの不満がありました。
けれど模索するうちに、求める条件は次第にクリアに。それは、ボトムにジャストなグランドシート・インナースカート式・寝転がりつつ景色が眺められる・設営が簡単という4点。
「ハビソル」はまさにこれらを全て満たすテントだったんです。

はせべ:デュオキャンプを想定したテントですが、W404×D335×H195cmとかなりゆったりサイズ。
別売りオプションの「リビングシート」は希望通りボトム全体をカバーし、大人5〜6人でも余裕でごろ寝できてしまいます
細かい荷物も床の上にラフに置け、ラックなどの載せる系ギアを沢山出さなくて済むのもポイント

はせべ:さらに、スカートはなんと、外側と内側どっちにも装備。
インナースカートはグランドシートと重なる設計で、スキマ風だけでなく、虫の侵入もしっかり防いでくれるので、安心して寝転がれます

はせべ:そして、天井・正面・サイド2カ所の3面に窓があるのがとにかく最高!
別売りオプションの「TPUウィンドウ フロント+サイドセット」(TPUルーフは標準装備)も購入したので、寒い時期でも、ぬくぬくと寝転んで外を眺められます。

はせべ:サイドを人が通らない位置に設営して窓際を寝床にすれば、TPU窓のまま寝て、朝起きたらすぐに美しい景色が眼前に広がります。
また耐風性の高いドーム形状ながら、ポールは5本のみなので、設営も簡単。2人での設営推奨ですが、ペグを仮打ちをして後から調整すれば、1人でも設営可能です
フロントパネルが跳ね上げ可能だったり、2人用の別売りインナーテントも追加できるなど、拡張性が高いのも魅力。予算に応じて少しずつ追加していけるので、お財布にも優しいですね。
ハビソル デュオテント(TPUルーフ付属)TOKYO CRAFTS

驚愕の5WAYはお値段以上の代物でした

CAMP HACK編集部 じゅん
元アウトドアショップ店員。キャンプギアが家に入り切らず、レンタル倉庫を契約している。友人を次々にキャンプ沼に引きずり込み、一緒にキャンプを楽しんでいるが、クーラーボックスの開け締めにうるさいのがバレてしまい、煙たがられている
テンマクデザイン
「5WAY チャコールスターター」

出典:tent-Mark DESIGNS
キャンプでも常に元気キャラ、世話好きBBQ奉行な側面もある動画チームのじゅん。人一倍BBQに情熱をかける彼の今年のチョイスは、テンマクデザイン「5WAY チャコールスターター」。
チャコールスターターと言えば、炭火起こしに欠かせない存在ですが、5WAYってどういうこと?!

じゅん:BBQ中に炭を追加したいとき、焚き火台やコンロの面積が小さいと、料理を継続しつつ新たな炭火を起こすのって難しいですよね。
いったん炭を端に寄せたり、食材を避難させて場所を作るのがいちいちストレスで。
なので、前からチャコールスターターが欲しかったんです。でもこちらは5WAYとあって、定価はなかなかのお値段。セールを狙って購入しました

じゅん:まずは普通にチャコールスターターとして、BBQコンロとは独立して炭火を起こせるのが便利です。
折りたたみ式の脚パーツ付きで底面下にスキマがあり、卓上で使えるのも魅力


じゅん:そして付属品が充実しており、その名の通りほかにも4つの機能を搭載。
薪を放り込めば「焚き火台」、スモーカー網をセットすれば「スモーカー」に、ゴトクを装着すれば「ロケットストーブ」として高火力調理もOK。
別売りオプションの「焼き網」をプラスすれば「BBQコンロ」としても使えます


じゅん:本体はペタンコに畳めて、収納時は(約)275×225×90mmとコンパクト。
それでいて縦長フォルムで、40cmの薪もOK。煙突効果による豪快な燃焼を楽しめ、下部には火力調整用の小窓も装備。
焚き火の準備&片付けに時間をかけたくないときや、焚き火をするか分からないときも”ひとまず持って行く”チョイスができるので重宝しています

じゅん:ステンレス製で2.83kgと片手で持つには重めですが、上下に大小3つのハンドル付きで持ち上げやすく、炭を捨てるときもスムーズ。
付属の蓋も便利で、片付け時に鎮火が早まるし、七輪での蒸らし調理などにも使い回せるので、今回忘れてきてしまったほどです。笑
各機能の精度も高く細部の使い勝手も優秀で、流石のたけだバーベキューさんコラボアイテムですね!
5WAYチャコールスターターテンマクデザイン

もう何泊でも怖くない!車中旅がもっと自由に

CAMP HACK編集部タグチ
キャンプスタイルはハイエースでの「気ままでズボラな車中泊」。車中泊DIYの情報収集をするのが日課だが、自身のクルマは妄想止まりでいつまでも進展がない
BLUETTIE「Charger1」

出典:Amazon
男前ギアのセレクトや車中泊カスタムのセンスに定評のある、ベテランメンバーのタグチ。2025年のベストギアとして掲げてきたのは、BLUETTIE「Charger1」。
他社製ポータブル電源の充電にも使えると、一躍話題を集めたアイテムですが、実際の使い勝手はどうなんでしょうか?

タグチ:私が車中泊キャンプのときにメインで使用中のポータブル電源は、容量が800Whクラス。
1泊2日の週末キャンプなら事前の充電で十分ですが、2泊以上だと少し物足りないと感じており、走行中の急速充電が可能になるこちらを購入

タグチ:車のバッテリーに直接繋いで走行充電できるので、最大560Wで一般的なシガーソケット充電の約6倍の早さなのが最高です。
2時間も走れば約1,000Whの容量を充電できるため、移動しながらの車中泊旅と相性バッチリ

出典:BLUETTI
タグチ:個人的には、バッテリーの負荷も考えて350Wで充電するように電圧を調整しています(2時間で約700Wh)。
こういった細かい調整がアプリでかんたんにできるのもお気に入りのポイントです

タグチ:ただし設置方法は、車種によっては少しハードルが高いかもしれません。
ハイエースに設置したYoutuberさんを参考にしたけれど、私の車種では、バッテリーから車内へケーブルを通す穴が同じ位置になく、鉄板をドリルでこじ開けるハメに……。

タグチ:また、とりあえずOSB合板にネジ止めしたけれど、車内のどこに置くのが正解なのか、実は半年経っても決まっていません。
ポータブル電源の定位置も見直したくて、そうなると車内DIYを一新しなくてはと、新たな沼に迷い込んだ気がしていします 笑
他社製ポータブル電源にも接続して使えるので、走行充電システムの導入コストはグッと下がりますね。寒い冬の車中泊に向けて、電気暖房器具の導入とも合わせて検討したいアイテム。
Charger1BLUETTIE

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やっぱ良かった…!人気の理由に超納得です

CAMP HACK編集長 マツダ
2025年2月にダイエットを始め、食事から油物を抜くだけでマイナス7kg減らすことに成功(83⇒76)。運動ナシの食事制限のみでみるみるお腹がへっこんだので、今までどれだけカロリーを取っていたんだと痛感した2児のパパ。
ゼインアーツ「ロロ」

出典:ZANEARTS
取材に制作、アウトドアイベントの出展や講演までも精力的にこなす編集長マツダ。キャッチアップ力で右に出る者無し?な彼が選出したのは、ゼインアーツ「ロロ」。
入荷即完売が続いていたあの大人気テントですが、リアルな使用感が聞きたいところです……!

マツダ:これまで、家族キャンプ時は車中泊メインでしたが、子供も大きくなり、しっかりテント泊を体験させたいと思うように。
そこで、1)1人でも設営OK2)居住空間が広い3)デザインがカッコいい4)オールシーズン対応、という条件でテントを探し、そこで候補に挙がったのが「ロロ」です。
発表時に取材して開発の想いやこだわりも直接聞いており、ずっと欲しい思いはありつつも、長らく品切れ状態で諦めていました。 その後の値下げ時と新作「GINGA」の発表時にも悩み、11月にファミリーキャンプの予定が入ったことで踏ん切りが 笑


マツダ:基本はワンポール構造なので設営も楽ちん。慣れれば1人でも20〜30分程度で設営可能です。
「設営しておくからキャンプ場を探検しておいで〜」と家族に気楽に声をかけられるのは精神的にも楽。
幅も奥行きもかなりワイドで、テーブルとベンチを並べても後ろを通れるほど。テント内でのスムーズな動線が確保できて、ストレスフリーです

マツダ:センターにポールが配置されているので、ここに同ブランドの「コズテーブル」や「コズホルダー」を装着し、さまざまなアイテムを浮かせて収納できるのも便利。
シェラカップやコーヒー道具、スピーカーなど浮かせて空間の有効活用ができたので、今後パーツを買い足し、調味料やプロジェクターなど色んなものを浮かせたいです

マツダ:夏場は広範囲のメッシュパネルで通気性を確保できるし、中から見る視界も広く確保されていて閉塞感は全くナシ。
軒先がオーバーハングしたフォルムなので、パネルを開けたままでも多少の雨なら入ってこないのも地味に便利。
冬場はフルクローズでき、スカートも付属していて冷気を防げます。まだ実際に通年は使用していませんが、これからが楽しみです

マツダ:最初の設営のみ、ガイロープを20カ所くらい結ぶ作業がちょっと大変。ペグダウン箇所も多く、またペグは付属しないので、手持ちペグの数は要確認です。
あと、高さが最大285cmもあるので、高い位置にランタンフックをかけたい場合などは、「踏み台」を用意しておくとより設営が楽ですよ
4〜5人用のインナーテントも付属しており、2ルームとして使えるのも魅力ですよね。ファミリーテントとしてシームレスに使える汎用性と設営簡便性を両立した名作。
ロロゼインアーツ

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コンパクトカーの可能性が何倍もUP!

CAMP HACK編集部 近藤
「安く気軽に」をモットーに、コスパギアの情報収集には余念がないオタク気質な編集者。最近は登山にどハマり中で、ギアの軽量化がとまらない
INNO「ルーフギアケース 720」

記事編集のみならず、最近はCAMP HACK Channelでも活躍中のマルチプレーヤー近藤。休日は頻繁に登山へ出向く彼が、2025年ベストギアとしたのはINNO「ルーフギアケース720」。
よく見る流線形のルーフボックスとは異なり、スクエア型で無骨なデザインが特徴的なこちら。その実用性はいかほどなんでしょうか?

近藤:仕事でもプライベートでも車でアウトドアへ行くのですが、困るのが荷物です。ハイエースならまだしも、僕の愛車はトヨタ「アクア」。
いわゆるコンパクトカーで、あまり荷物を積めないし、乗り換えるのにもお金がかかるし、どうしよう……。という問題を解決してくれたのがこの「ルーフボックス」でした

近藤:車の上だとあまり大きく見えないんですが、身長約165cmの僕と並ぶと実際はこう! 容量は実に330Lもあり、大容量積載スペースが生まれます。
けれど重さは約15kgと一般的な2ルームテントくらいなので、無理なく持ち上げて運べます。側面にはバンパーも付きで、立てかけた状態での保管もOK。
ベースキャリア含め、取り付けも自分で簡単にできました


近藤:そして、アクアのラゲッジ容量は278Lなので、これまで荷室に積載していた荷物の全てがここへ収まってしまうんです!
形状がスクエアでデットスペースが少ないため、積載テトリスもとっても楽。キャリーカートのような嵩張るものもピタッと収納できます
濡れ物や汚れ物など車内に持ち込みたくない物は、こちらへ隔離できるのも◎


近藤:そして、ラゲッジが丸っと空いたことで、アクアでの車中泊まで可能に。
懸念していた走行中の「風切り音」も、個人的にはそこまで気にならず、コンパクトカーの可能性が一気に広がりました。
ただ、高さはあるので、身長約165cmの僕だとほぼ背伸び状態に。重いものを安全に持ち上げて積むには、踏み台がマストです
予想以上の積載容量に驚きのアイテムですね! コンパクトカーゆえに、アウトドアシーンのあれこれを諦めていた人は要チェックです。
ルーフギアケース 720INNO

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実用性に振り切って正解!これ1台でオールOK

CAMP HACK Channel なるみ
普段はショート動画を制作する二児の父。 子どもたちに“外で遊ぶ楽しさ”を感じてもらいたくてキャンプへ出かけることが多く、現地ではアクティビティや観光も積極的に楽しむタイプ。一方で本人はランニングにどハマり中。キャンプの早朝、家族がまだ眠っている時間にひとり走り出すのが密かなルーティン。
BougeRV「CL04ランタン」

出典:Amazon
動画制作の傍ら2児の育児にも奔走しつつ、休日はサクッとフルマラソンを走る、パワープレーヤー鳴海。そんな彼が2025年ベストギアに選んだのは、BougeRV「CL04ランタン」。
ガジェット好き垂涎のギミックが詰まったこちら、ライトとしての実用性はどうなんでしょう?

なるみ:雰囲気重視より、日常やキャンプの“作業に使える”ライトが欲しくて。
角度や照度の調整に伸縮式など、実用性に振り切ったモデルを探していたところ、出会ったのがこちら。
BougeRVと言えば、ポータブル電源や電動キャリーワゴンでも名前を聞くブランドだけに信頼感もあり、迷わずこのモデルを選びました


なるみ:最大164cmまで伸縮するのと、開閉式の三脚付きで、とにかく使いやすいんです。自立するので、フックやマグネットで装着する場所を探す必要もナシ。
使いたい場所で好きな高さですぐ使えるので、キャンプ撤収時や、夜にベランダや庭でちょっとした作業をする際にも、サクッと気軽に使えるのが最高です

なるみ:3枚のライトパネルは、垂直方向に180度・水平方向に270度の角度調整と、3段階の照度調節が可能。天面のフックで吊るすのもOK。
パネル1枚あたり1,000lmという明るさ、かつ照射範囲も最大50㎡と広いので、メインライトとして、リビングスペースにもこれ1台で十分なスペックです

なるみ:家族が寝静まって1人でしっぽりお酒を飲むときは、パネルを1枚だけ点灯。作業時は手元だけ照らすなど柔軟に調整できるので、あらゆるシーンで大活躍します。
防水防塵性能もIP54と、アウトドアシーンにピッタリのタフさもポイント

なるみ:底面にはフラッシュライトまで備え、懐中電灯としても使えます。
モバイルバッテリーを兼ねる点もありがたい! しかも15,600mAhと大容量なので、残量を気にせずにちゃんと2WAYで使えるのが優秀です
収納時も約6.9×6.9×26.9cmとスリム。シンプルな筒状フォルムだから、バックパックのサイドポケットなどに入れて、ナルゲンボトル感覚で携行できるのも便利ですね。
CL04ランタンBougeRV

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ベストギアと共に、キャンプ熱をヒートアップ!

大型ドームテントからハイスペックランタンまで、大小入り混じり、今年もなかなかカオスな?ラインナップとなった編集部員たちのベストギア2025。
チョイスの視点もキャンプスタイルも、てんでバラバラな彼らですが、全くブレずに共通しているのは、冷めることのない”キャンプ熱”。
あなたもこの記事を参考にベストギアを見つけて、来年も”キャンプ熱”をヒートアップさせてくださいね!
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