高3でベストスコアは驚異の『59』 「筋トレが趣味です」“マッチョな18歳”中本旺希が2位発進【ユニクロ8地区対抗戦】
イチオシスト
<ユニクロ日本ジュニアゴルフカップ2025/ 8地区対抗戦 初日◇2日◇トム・ワトソンゴルフコース(宮崎)◇男子=6984ヤード、女子=6380ヤード、ともにパー72>
全国8地区(北海道、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州)のゴルフ連盟に所属するジュニア選手たちと招待国の韓国による対抗戦で、男子は1打差以内に4人がひしめき合う幕開けとなった。4アンダーで2位タイにつける中国地区の中本旺希(おうき、広島・瀬戸内高3年)は、中学3年で初出場し、今回が2年ぶり3度目となる大会で「楽しむ」ことを一番の目標に掲げる。
昨年の「日本ジュニア(男子15~17歳の部)」で6位、今年の「日本アマ」で4位になった実績を持つ高校3年生の中本にとって、これがこの大会出場のラストチャンス。6個のバーディを奪った初日を十分に“楽しめたこと”で満足感もにじむ。「団体とかみんなで頑張りたいタイプなので、中国地区一丸となっていいところまでいけたらいいなと思いますね」。その言葉も熱を帯びる。
そんな中本の経歴を見ると、思わず目が止まる項目がある。それが“自己ベスト『59』”という部分。昨年の夏にプライベートラウンドで出した記録だという。「前半が『33』で後半『26』でした。すべてのショットが3メートルくらいについて、打ったらパターも入る。パー5ではグリーン周りのアプローチが決まったり、すべてが完璧でした」。前半には1つOBを打ちながらも達成した50台だ。
“爆発力”は折り紙付き…と言いたいところだが、本人は自分のゴルフについて「爆発力はないタイプなんです。3日間、4日間を通して同じようなスコアで結局ちょっといいスコアになるタイプ」と説明。それだけに、今大会も「3日間同じようなプレーができたらいいなと思います」と、コツコツとアンダーを積み上げていくつもりだ。
さらに目を奪われるのが、その鍛え上げられた体。高校入学後からトレーニングに目覚め、今では「筋トレが趣味です」というほどだ。筋肉の話題になると、その目の輝きも一段と増す。今ではスクワット時に160キロのウエイトを担ぎ、「ベンチプレスは95キロで、これを100キロにするのが目標です」と日々進化中。「体力ももちますし、軸も安定します」と、ゴルフにも好影響がもたらされている。
来春には「練習環境もよく、強い先輩がたくさんいる」というゴルフの名門・東北福祉大に進学することも決まっている。5アンダーで首位に立つ長﨑煌心(九州)、同じく2位につける西山陽斗(四国)も、同じ大学に進む。ここが同期との“前哨戦”にもなる。
「クラブの使い方を参考にし、同じイメージで打ってる」という米男子ツアー通算1勝のミンウー・リー(オーストラリア)が憧れの存在。前述した日本アマは右手首を負傷しながら4位になっており、やはりそのフィジカルも“超高校級”だ。「いつも通り楽しんでやればいいスコアも出ると思う。中国地区みんなで楽しんで帰りたいですね」。中国の男子は18、19年に団体連覇も達成。その鍛えあげられた太い腕で、4年ぶりの地区優勝、そして個人戦勝利をもぎ取れたら最高だ。(文・間宮輝憲)
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