岩井姉妹が2年連続で上位同組 『MBE』のおそろいコラボウェアも「楽しい雰囲気で回れそう」
イチオシスト
<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 2日目◇28日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6543ヤード・パー72>
米国を主戦場とする双子の岩井姉妹の姉・明愛は、首位タイから出た2日目に4バーディ・4ボギーの「72」でラウンド。首位と1打差のトータル5アンダー・2位タイに後退した。3アンダー・6位タイから出た妹の千怜はこの日「71」で回り、トータル4アンダー・4位タイに浮上。3日目は昨年大会以来となる岩井ツインズの2サム同組が実現する。
今季の米女子ツアー優勝の資格で3年連続3回目の出場となる明愛。独特の高麗グリーンには「苦手ですね」と苦笑するが、初日は大会自己ベストとなる「69」をマークした。2日目は1番でグリーン左奥に外し、アプローチが2.5メートルほどオーバーしてボギー発進。それでも6番では7~8メートルを強めのタッチで沈めてバーディを奪うなど、「上がってみたらイーブンだったので、いい方かなと思います」と耐えて首位争いにつないだ。
今季国内初優勝に向けて好位置で大会を折り返した。3日目は妹の千怜と同組で「うれしい」と喜ぶ。国内で姉妹同組になるのは、アマチュア時代を含めて今年の「TOTOクラシック」以来、20度目。2人1組のツーサムは、昨年の今大会第3ラウンド以来2度目だ。
6位から出て1つ伸ばして4位タイで先にホールアウトした千怜は、明愛と同組になると知ると「うれしいですね」と笑顔を見せた。「40人出ていて、姉妹2人が2サムで回れる確率はそんなに高くないと思うので。ファンの方も見やすいと思うし、そういう面でもうれしさは増します。楽しい雰囲気でやれそうですね」と相乗効果も期待する。
今季国内開幕戦を制し、4年連続4度目の出場となる千怜も明愛と同様、このコースは得意とはいいがたい。過去3回で60台を出したことはなく、初日の「69」で自己ベスト更新。この日もボギーが先行する展開だったが、11番から4連続バーディを決めるなど連日のアンダーパーでまとめた。
「やっぱり(高麗)グリーンが独特なので…。ラインは読めるんですけど。芝目が思った以上に来ているところが多いのでグリーン上で苦戦します」。米国でも経験していないという芝のクセ。明愛同様、今コースでのベストスコアを更新しているのは、米国で培ったタフさや粘り強さといった部分が力になっているのかもしれない。
昨年は明愛が8位、千怜が13位で同組になったが、今回は上位争いの位置。3日目以降はウエア契約を結ぶ「マスターバニーエディション(MBE)」と姉妹でコラボしたウェアを着用予定。明愛の“A”と千怜の“C”、そしてふたりの誕生日である7月5日の“75”を組み合わせたオリジナルロゴがあしらわれるという。
どんなロゴなのかはお楽しみだが、同じようなコーデで登場する見込み。「それも双子ならではの楽しみですよね。3日目も楽しみながら」(明愛)、「上りも下りもパットは攻めます」(千怜)と意気込む二人。米国で磨いた強さを携え、岩井姉妹が宮崎を熱く盛り上げる。(文・小高拓)
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