ランクル“FJ”にLFAコンセプト、新型エルグランドも!ジャパンモビリティショー2025“刺さった”注目車

イチオシスト

2025年10月31日から11月9日まで開催されていたジャパンモビリティショー2025。過去最多の522の企業・団体が出展し、入場者数は101万人と多いに盛り上がりを見せた。ここではそんなショーで注目されたモデルを紹介していこう。
TOYOTAブース
TO YOU TOYOTA「あなた目掛けた」クルマづくり

トヨタは「Mobility for All(すべての人に移動の自由を)」を実現するために、「あなた目掛けて」という想いを込めた「TO YOU」を掲げた。来年に日本発売を予定している『ランドクルーザーFJ』をはじめ、カローラ コンセプト、ハイエースコンセプトなどが出展された。
TOYOTA ランドクルーザー“FJ”

本格オフローダーとして長年にわたって築き上げてきたランドクルーザーの伝統や世界観をコンパクトなボディに凝縮し、「Freedom & Joy」という新しい価値観を提供するSUVが「ランドクルーザー“FJ”」だ。日本での発売は2026年中頃を予定している。デザインは、歴代ランクルが重視してきた居住性と積載性を考慮したスクエアなキャビンを意識したシルエットを踏襲。インテリアは、水平基調のインパネを採用。様々な環境で運転する時でも瞬時に認知、操舵ができるコクピットレイアウトを実現した。エンジンは2.7ℓ直4ガソリンを搭載する。



TOYOTA COROLLA CONCEPT

『カローラコンセプト』は、カローラの姿をスポーツなセダンとして具現化したもので、EV、ハイブリッドなどあらゆるパワートレインに対応する想定となっている。スタイリッシュなフォルムはぜひ実現してほしいものだ。

TOYOTA HIACE CONCEPT

ハイエース コンセプトは、2種類のボディタイプを用意。一つは標準ルーフ、一つはハイルーフとなっており、内装もそれぞれ異なるコンセプトを提案している。エンジンは前方に搭載。

CENTURY CONCEPT

センチュリー コンセプトは、ボディカラーに日本の伝統色で、鳳凰をイメージした専用調色の緋色を纏って登場。エンブレムには江戸彫金、シート生地には西陣織など、随所に日本の伝統や文化を取り入れている。運転席側が前後2席、助手席側が1席の3名乗り仕様。

CENTURY TAILOR MADE

市販モデルをベースにした「テーラーメイド」の一例として企画されたもの。パワートレインは変更されていないが、内外装には市販仕様にない特別な仕立てが施されている。ボディやホイールをブラックで統一し、重厚感を際立たせている。
CENTURY GRMN

セダンをベースとしたセンチュリーGRMNのベースは豊田章男会長の専用車として知られるGRMN仕様で、ショーファーカーとしての格式を保ちながらも「走りのイメージ」を与えることを狙った提案型モデルとなっている。
LEXUS Sport Concept

スポーツモデル伝統の「ロングノーズショートデッキ」のスタイルを持った2シーターとなっており、低くワイドに構えたシルエットを採用。パワートレインはBEV。メーター類は液晶パネルにエンジン回転数を示すものはなく、代わりにバッテリー残量やパワー/チャージが表記される。なお、モビリティショー開催後の2025年12月5日に「Lexus LFA Concept」として正式に発表が行われた。

LEXUS LS Concept

フラッグシップのLSを「Luxury Space」として再定義したコンセプトモデル。6輪による革新のパッケージを採用。新しいラグジュアリーライフスタイルの発見につながるようにという想いを込めたモデルとなっている。
LEXUS LS Coupe Concept

大きなタイヤと高められた車高を持つ4ドアのクロスオーバーモデル。ドアは観音開きを採用しており、室内空間は既存のLSセダンと同等の広さを実現。
Hondaブース
陸海空にわたる多様なモビリティ、そして宇宙への挑戦がテーマ

ホンダブースは、『”夢”を原動力に、「陸・海・空」へと広がるHondaのモビリティ』をコンセプトにEVのほか、二輪、船外機、HondaJet、そしてロケットまで、陸・海・空を超えた多様なモビリティを総合的な出展を行った。
Honda 0 α

低全高なスタイルとロードクリアランスを両立し、薄型のキャビンでありながら広々とした快適な室内空間を実現。また、ワイドなスタンスが安定感とSUVらしい力強さを表現している。車両の前後にはパネル状のスクリーンフェイスを配置し、フロントにはヘッドライト・充電リッド・発光式のエンブレムなど従来は個別に構成されていた部品を統合している。

Honda 0 SALOON

「Thin, Light, and Wise.」を体現する、Honda 0シリーズのフラッグシップモデル。ホンダが世界で初めて実用化した自動運転レベル3技術に裏打ちされる信頼性の高い自動運転技術や、ASIMO OSによりユーザー1人ひとりに“超・個人最適化”された移動体験を提供する。

Honda Super-ONE Prototype

Nシリーズとして進化させてきた軽量なプラットフォームを活用し、軽快でキビキビとした走りを実現。左右に張り出したブリスターフェンダーによってトレッドを拡げたワイドなスタンスが、安定感のあるフォルムとしている。

Acura RSX Prototype

日本では展開していない「ACURA」ブランドのSUV。次世代EVプラットフォームを採用する最初のモデルであるとともに、Honda独自のビークルOS「ASIMO OS」を搭載している。

Honda CR-V e:HEV RS BLACK EDITION

6代目となる新型CR-Vのハイブリッドモデルは、快適な室内空間とACCORDのハイブリッドモデルにも採用した新開発の高出力モーターを搭載したことで力強い走行性能を実現している。なお、今回出展されたのは、内外装に黒の加飾を施した日本専用の「CR-V e:HEV RS BLACK EDITION」だ。
Honda PRELUDE

すでに市販されているが、ハイブリッドシステム「e:HEV」をさらに進化させ、「操る喜び」を継承しながら、環境性能や日常での使い勝手も追求した「スペシャリティスポーツ」だ。操る喜びを新しい次元に引き上げるパワーユニット制御技術 Honda S+ Shiftを採用している。
MITSUBISHIブース
冒険心を呼び覚ますモビリティライフを提案

“FOREVER ADVENTURE”をテーマにしたブースは、電動化技術と四輪制御技術の粋を集めたクロスオーバーSUVと、進化したデリカ・シリーズを出展。操縦する“走る喜び”を大切にし、冒険心を呼び覚ますモビリティライフを提案した。
MITSUBISHI ELEVANCE Concept

カーボンニュートラル燃料対応のPHEVシステムとクアッドモーター4WD式のS-AWCにより都市から自然まで、快適で力強い走行を実現。AI Co-Driverは新たな目的地やアクティビティ、路面状況の変化を先読みした走りも提案する。

MITSUBISHI DELICA D:5

ミニバンの快適性とSUVの走破性をより高いレベルで融合させた、“Enhanced all-round MPV”をコンセプトに据える新デリカD:5は、新たに走行性能と悪路走破性を高めた「S-AWC(Super-All Wheel Control)」を採用している。2025年12月18日に発売済み。


MITSUBISHI DELICA MINI

「進化したアクティブな頼れる相棒」をコンセプトとし、広々とした室内空間と力強い走りを融合させたミニバン「デリカ」の名を冠した軽スーパーハイトワゴン。アウトドアイメージと愛着感をさらに高めたエクステリアや、上質感・先進性を磨き上げたインテリアが特徴。

MITSUBISHI EK SPACE

街中での取り回しの良さと、幅広い世代に親しまれるモダンで高品質なデザインを両立。広々とした室内は視界や安全性にも配慮し、快適性を向上。選べるドライブモード、充実した収納機能など快適なカーライフを提供。
MITSUBISHI TRITON RALLY CAR

「MITSUBISHI トライトン」をベースとし、軽量化、足回り改良、エンジン性能・耐久信頼性の向上などが施された、チーム三菱ラリーアートのラリー車両。AXCR2025に参戦し、3年ぶりの総合優勝を果たした実車を出展した。
NISSANブース
日本のマンガの世界を再現した、アートと革新性が融合したブースを展開

日産ブースは、今回はコンセプトカーなどは出展せず、新型「エルグランド」をはじめ、国内未導入モデルも含めて市販車を数多く展示し、現実的に選ぶ楽しみを味わえるブース内容となっていた。
NISSAN ELGRAND

2026年度発売予定の新型「エルグランド」を世界初公開。第3世代e-POWERをはじめとした様々な先進技術を搭載することで、エルグランドのDNAである「運転の楽しさ」を電動化によってさらにレベルアップさせている。初代エルグランドにも通づる“威風堂々”とした存在感を感じさせるエクステリアデザインや長距離ドライブでも快適で上質な室内空間を特徴とするプレミアムツーリングモビリティだ。


NISSAN ARIYA

2025年度内にマイナーチェンジを予定しており、より先進性と上質感を感じるフロントデザインに一新。、Googleを搭載したインフォテインメントシステムや、EVのバッテリー電力を取り出すことができるV2L機能の追加などを施している。
NISSAN PATLOR

圧倒的な存在感を誇るエクステリアとプレミアム感溢れるインテリアを特徴とするフラッグシップSUV。新開発の3.5L V6ツインターボエンジンや信頼性と耐久性に優れたシャシーにより、過酷な環境下においても卓越した性能を発揮する。
SUBARUブース
「ブランドを際立てる」がコンセプト

スバルブースの展示テーマは、走る楽しさ、操る楽しさを表現したという「パフォーマンスシーン」と、冒険に踏み出す高揚感を表す「アドベンチャーシーン」の二本立てとなっていた。どちらも今後に期待できるモデルが並べられていた。
SUBARU Performance-B STI concept

動的性能の高さや力強さと、実用性を両立させたデザインを採用。水平対向ターボエンジンやシンメトリカルAWDなどを採用し、SUBARUらしい選択肢を広げ、より多くのお客様にクルマを操る愉しさを提案するモデルとなっている。

SUBARU Performance-E STI concept

Performanceシーンの未来を表現したBEVモデル。ワクワクするプロポーションと高い空力性能や実用性を融合させながら、ヘリテージも想起させるデザインとし、運転し易いレイアウトと居心地のよい開放的な室内空間を実現している。
SUBARU Trailseeker prototype

SUBARUグローバルバッテリーEV(BEV)ラインナップ第2弾となる新型「Trailseeker(トレイルシーカー)」の日本仕様を初公開。BEVならではの緻密な制御による走行性能と、SUVとしての実用性を高い次元で両立した。
MAZDAブース
未来示すビジョンモデル2台と新型CX-5を出展

「“走る歓び”は、地球を笑顔にする」を出展テーマとしたマツダ。豊かな地球への貢献と、「クルマが好き」「いつまでも運転を楽しみたい」という人々の能動的な想いに応える世界観をブース全体で表現していた。
MAZDA VISION X-COUPE

カーボンニュートラル燃料で駆動する2ローター・ロータリーターボエンジンとモーター、バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムにCO₂回収装置を搭載している。

MAZDA VISION X-COMPACT

未来においても誰もが気軽にアクティブにクルマで楽しんでほしいという想いをシンプルなデザインで表現した新しいコンパクトカー。人の感覚をデジタル化したモデルと共感型AIを融合した。

SUZUKIブース
あらゆる人に好適で楽しいモビリティーの未来を提案

出展テーマは「By Your Side」とし、「あなたに、ワクワクの、アンサーを。」というメッセージを感じられるブース展示、演出を行った。四輪、二輪だけでなく、総合モビリティメーカーとしての技術を集結した内容が注目を集めていた。
SUZUKI Vision e-Sky

日々の通勤や買い物、休日のちょっとした遠出など、 軽自動車を「生活の足」として愛用されるユーザーの毎日に寄り添うEVとして、2026年度内の量産化を目指すコンセプトモデル。スズキらしいデザインが特徴的だ。

SUZUKI X-BEE

コンパクトSUVとして好評のX-BEEがマイナーチェンジを実施。愛着のわくデザインや使いやすく広い室内空間、先進安全装備や快適装備の拡充、走行性能や燃費性能を大幅に進化させた。

DAIHATSUブース
“わたしにダイハツメイ”をテーマに様々なハツメイを展示

ダイハツブースの出展テーマは、“わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。”「初代ミゼット」の発明精神を現代に受け継ぐ「ミゼットX」をはじめ、K-OPENなど多彩なコンセプトカーを出展した。
DAIHATSU K-OPEN

オープンエアの軽やかな気持ちよさを身近に感じ、FRならではの走りを手軽に楽しめることをテーマにしたコンセプトモデル。親しみやすさと、FRの走りを感じさせる力強さを両立させたスタイリングが特徴。

DAIHATSU K-VISION

次世代プラットフォームに、「e-SMART HYBRID」を軽量・小型化し搭載した軽のストロングハイブリッド。100%モーター駆動による力強い走りを実現している。

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