ルーキー吉田鈴は初シード逃し“悔し涙” 来季前半戦出場権は死守「夏場がダメな選手で終わらないように」
イチオシスト
<大王製紙エリエールレディス 最終日◇23日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6595ヤード・パー71>
メルセデス・ランキング(MR)51位で臨んだルーキーの吉田鈴だが、トータルイーブンパー・34位タイに終わり、あと一歩のところでシード獲得となるMR50位以内を逃した。
開幕前、MR50位の櫻井心那との差は24.76pt。最低でも単独23位以上が逆転の条件だったが、そこに及ばなかった。「ショットの調子が全然ダメで伸ばせなかったですね」。上がり2ホールは8番パー3で4メートル、9番で10メートルをねじ込んで連続バーディだったが、それも実らず。悔しい結果に終わった。
昨年4度目の挑戦でプロテストをパスし、QTランキング36位で迎えた今季は、開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」の初日を2位で滑り出し(最終結果は15位タイ)。5月の「ブリヂストンレディス」では9位になるなど、まずは最低限の目標としてシードを目指してきた。ただ、「苦手」と毎年苦しむ夏場に調子が下落。7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」から6試合で5度の予選落ちと苦しい時間を過ごした。
そこからは睡眠時間をしっかり確保するなど、コンディションを整えることにも注力。秋になり調子も上向き、9月の「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」から、今週で10試合連続の予選通過を果たした。先週の「伊藤園レディス」前には、「トレーニングの時、負荷を普段より大きくしたら…」と首にケガを負った。「今はほぼほぼ治ってます」と話すが、一歩間違えれば…というピンチもあった。
この結果MR51位で、来季第1回リランキングまでのレギュラーツアー出場権は確保した。それでも『50位と51位は選手にとって違う?』と聞かれると、「全然違いますね」と言って悔し涙があふれてきた。「今年1年でダメだったところを繰り返さないこと。きょうのラウンドは良くなかったですけど、夏場がダメな選手で終わらないようにしたいです」と誓いの言葉を振り絞った。
「最後2ホールは自分のやりたいスイングができればいいなと思ったら、思い通りの球が出た。打ちたい球と体の反応がこれだけ違っていたんだなと思いました」。これを把握できたのが、愛媛での収穫だ。まずは激動の1年の疲れを癒し、来年はシード獲り、初優勝を目指していく。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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