「ビッグスコアがでなくて苦しい」山下美夢有は最優秀選手賞の戴冠厳しく
イチオシスト
<CMEグループ・ツアー選手権 3日目◇22日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6734ヤード・パー72>
ポイントランキング2位、世界ランキングは3位。ルーキーながらも世界トップランカーのひとりとして最終戦をプレーする山下美夢有は歯がゆさを感じている。首位は22アンダーという伸ばしあいの大会で、トータル6アンダー・36位タイ。優勝が条件のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手賞)戴冠は厳しい状況となっている。
4番では3メートルに、5番パー3ではユーティリティで1メートルにつけて連続バーディを先行させたが、ショットが安定しない6番パー5では2打目を左に曲げてウェイストエリアから出すだけに。パーセーブすることが精一杯だった。
この3日間は「70」「69」「71」。とりわけきょうは、平均スコア『68.867』で10アンダーも飛び出しているコンディションだった。「しっかり伸ばしたいという気持ちもあったけれど、なかなかついてくれなかった。(スイングの)微調整もそうだし、ビッグスコアが出ていないので苦しい。このスコアだと全然ダメ」と表情を暗くする。
生粋のドローヒッターにとって狙いにくい右のピンでも、いつもならば攻めていける自信がある。「いい状態だと絶対にピンに絡むショットを打てるけど、なかなかそれが打てない。100ヤード以内のショットも全然絡んでいないので、リズムよくは回れていない」。パーオン率は78%(14/18)と低い数字。「精度が悪すぎる。左にも右にもどっちにも行くのでコントロールが自分でできていない」と評価を下す。
「AIG女子オープン」(全英)を含む今季2勝などの活躍でルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)を戴冠。史上3人目の2冠をかけて、ジーノ・ティティクル(タイ)と最優秀選手賞を争っているが、首位に立つティティクルとの差は16打まで広がっている。
優勝を争うことができていないもどかしさよりも、自身の状態が芳しくないことのほうが悔しい。「最後ですけどいい状態に持っていけるように頑張りたい」。せめて、シーズンのラストラウンドを満足いく形で終えたい。(文・笠井あかり)
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