日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『KILL 超覚醒』をレビュー!
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イチオシスト
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イチオシ編集部 旬ニュース担当
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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。 インドの本気!爆速エクストリームアクション!* * *
『KILL 超覚醒』評点:★3.5点(5点満点)
© 2024 BY DHARMA PRODUCTIONS PVT. LTD. & SIKHYA ENTERTAINMENT PVT. LTD.
ゴアとバイオレンスは映画世界の共通言語だ
『KILL 超覚醒』評点:★3.5点(5点満点)

© 2024 BY DHARMA PRODUCTIONS PVT. LTD. & SIKHYA ENTERTAINMENT PVT. LTD.
ゴアとバイオレンスは映画世界の共通言語だ
インドの夜を疾走する特急寝台列車に、総勢40人もの武装強盗ファミリーが乗り込んできた。「ファミリー」は文字通りの意味で、彼らは皆親族である。
さてこの列車には大富豪とその娘が乗っていたが、お嬢さんはつい最近、父親の意向で好きでもない相手と婚約させられたばかり。
しかし彼女には真実の愛を誓った相手がいて、彼もまたこの列車に乗っていた。だけでなく、その彼氏は実は対テロ特殊部隊の凄腕軍人なのだった。
かくして凶悪な強盗軍団VS特殊部隊2人(彼氏は軍隊の親友と同行していたのだ)の、血で血を洗う超バイオレンスな戦いが勃発する。
つまり本作は走る列車を舞台に、恋愛と家族愛が激突する、インド版『ランボー』なのである。最近のインド映画はゴア描写に格段の進歩がみられるが、本作のバイオレンスも非常に血まみれで見応えがある。
狭い空間でエクストリームな暴力が炸裂するさまは『オールド・ボーイ』(2003年)や『ザ・レイド』(2011年)の系譜を引き継ぐものでもあり、アクションとバイオレンスがノンストップで連続するさまは『ジョン・ウィック』シリーズを彷彿とさせる。
ゴアとバイオレンスは世界の映画の共通言語だと改めて実感できる痛快作だ。
STORY:インドの首都ニューデリーへ向かう寝台列車に、総勢40人の凶悪な武装強盗団が乗り込み実業家の娘トゥリカを人質にとる。ところが列車に乗り合わせていたトゥリカの恋人は、インド特殊部隊に所属する最強の男アムリトだった
監督・脚本:ニキル・ナゲシュ・バート
出演:ラクシャ、ターニャ・マニクタラほか
上映時間:105分
全国公開中
記事提供元:週プレNEWS
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