意識するのは賞金王争いではなく… 賞金ランク1位・生源寺龍憲が“残り3試合”でほしいもの
イチオシスト
<ACNチャンピオンシップ 初日◇6日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7004ヤード・パー71>
直近2試合連続予選落ちを喫している生源寺龍憲が「66」で回り、首位と2打差の5アンダー・3位タイの好スタートを切った。12月には米ツアーの予選会(Qスクール)に挑戦予定。来季の出場権獲得に向けて、しっかり調子を取り戻してきた。
「スコアもそうですけど、ラウンド中の感触も良かったです」。初日のプレーを終えた生源寺は手ごたえを口にした。今季は開幕戦で優勝を果たすと、いきなり5試合連続トップ10入りという滑り出し。その後も安定感抜群のプレーで賞金ランキングではトップを走ってきた。
ただ、ここ数試合は足踏み状態。賞金ランク2位の金子駆大(こうた)が400万円弱の差に迫るなど、その座が揺らぎつつある。
調子の悪さは本人も自覚するところ。「ここ数試合、ショットに気持ち悪さがあって、それをどうやったら解消できるのか考えてきました。今週はキャディも変えて、練習方法、アップのやり方も見直しました」。練習用のシャフトが軟らかいアイアンを使うなど、基本に立ち返った練習でスイングに生じたずれを修正してきたという。
その成果もあって、初日は10、11番を連続バーディとする最高の滑り出し。「出だしで2メートルくらいについて、11番も3メートルくらい。いい流れで、余裕を持ってプレーすることができました」。国内ツアーでのアンダーパーは1カ月前の「バンテリン東海クラシック」2日目以来、実に7ラウンドぶりだった。
意識するのは賞金王争いではなく、「ダンロップフェニックス」終了時点の賞金ランク。この時点で1位の選手には米ツアーの最終予選会の出場権、5位以内の選手に2次予選会の出場権が与えられる。「どちらにしても行きたいと思っているけど、最終からと2次からでは全然違う。ここからの1試合1試合が大事になってくる」。今大会を含めて残り3試合。来季の米ツアー出場権をかけた戦いはすでに始まっていると言っていいだろう。
「落ち着いてやればいいところには行くかなと思います」と、ショットの復調とともに自信も復活。ここで今季3勝目を挙げれば、最終予選会進出にまた一歩、大きく近づくことになる。(文・田中宏治)
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