NZ仕込みの片野貫一朗が上位浮上 ドバイで奮闘、次は“準地元開催”に「出たいです」
イチオシスト
<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 2日目◇24日◇エミレーツGC(アラブ首長国連邦)◇7289ヤード・パー72>
日本勢7人が出場し、全員が決勝進出を果たした。中野麟太朗(早大)が首位に立ち、初出場の長﨑大星(勇志国際高)も1打差の4位と、日本勢の強さが光る。そのなかで、同じく初出場の片野貫一朗(エリム・クリスチャン・カレッジ)も優勝戦線に浮上してきた。
初日は「72」、2日目は4バーディ・ボギーなしの「68」をマーク。首位とは7打差あるものの、日本勢3番手のトータル4アンダー・10位まで順位を上げた。
初日も4つのバーディを奪ったが、同数のボギーもあった。「ティショットが荒れた」初日はフェアウェイを外す場面が多かったが、2日目は安定してフェアウェイを捉えた。「そこがセカンドショットにもパッティングにもつながったと思います」と、ボギーフリーのラウンドを振り返った。
片野は現在、ニュージーランドに留学中だ。ゴルフ修行はもちろん、英語力の向上も目的に海外へ飛び出した。オークランドからドバイまでは直行便でおよそ17時間の移動をかけてやってきた。
身長167センチ、体重60キロ。ティショットは「振りちぎって」キャリーで280ヤードを放つ。「飛ばないほうなので」と話す一方で、ショートゲームを武器としている。ニュージーランドに渡って1年半、リンクスコースで腕を磨き、「風が出てきても簡単に崩れない」強さも身につけた。
ニュージーランドで生活を送る片野にとって大会初日にはうれしいニュースもあった。次回大会は同地のテ・アライリンクス・サウスコースで開催されると発表があった。
片野も思わずコースを調べたという。コース名は知っていたが、現在の住まいから車で1時間半ほどの距離にある。「出たいです」。思わぬ母国開催の知らせに胸を躍らせた。
上位で決勝進出を果たし「予選通過できたことがうれしい。明後日もっと伸ばせるように頑張りたいと思います」と笑顔を見せる。ニュージーランドで鍛えたゴルフでさらなる上位を目指す。(文・齊藤啓介)
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